自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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今年の春はずっと寒い日が続いていました。
でも、もうそろそろスギタニの♀が見られるに違いないと思い、いつもの栃木へと出かけたのです。 ところが現地に着いてみると一部にまだ雪が残っていたのです。 これには唖然とさせられました。 いつもなら聞こえてくるミソサザイの鳴き声も少なく、スギルリの好んで吸蜜するユリワサビも普通であれば、この時期には花盛りなのですが今年はまだ芽吹いたばかりの様子で、当然スギルリの姿など殆ど見られませんでした。 すぐに「少しでも低い方へ行ったがいいかな?」と転戦をしたのですが、それでもスギルリはチラホラ見られる程度でした。 そんな中で日光浴中のアカタテハがいるのに気がつきました。 でも越冬明けで仕様がないとは言えボロボロでしたから、余り写欲が湧かなかったのです。 ところがこの個体は飛び立ってからは地を這う様にして芽吹いた植物を一つ一つ吟味し始めたのです。 それですぐに食草を探しているのだとわかりました。 ずっと目で追っていましたら果たせるかな、芽吹いたばかりの小さな植物に産卵を始めたのです。 #
by clossiana
| 2010-04-20 20:03
| タテハチョウ科
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Comments(4)
このところ冬期間には越冬ルーの観察を続けています。
今シーズン('09〜'10シーズン)はtheclaさんの観察分を含めますと、のべにして合計16回、房総に足を運びました。諸般の都合により都度アップは致しませんでしたが、備忘録として、ここにまとめておきたいと思いました。 集合性関連事項 a.集合時期 今シーズン最初に越冬集団が確認出来ましたのは11月28日です。 theclaさんによって観察されました。しかし昨シーズンの場合は同じtheclaさんによる11月1日の観察を筆頭に11月半ば頃には複数の越冬集団が見られました。 今シーズンは昨シーズンに比べて遅かったのですが、これは単に観察機会が遅かった為で、本来はもっと早い時期に集団が形成され始めていたのでは?と考えています。 b.集合性 今シーズン観察出来た全個体数(注1)合計16頭のうち、単独個体は4頭にすぎませんでした。つまり残りの12頭は全て複数頭での越冬だったのです。 従い、この集合している個体の割合は今シーズンは75%という結果でした。 この数値に昨シーズン迄('06~'10)のデータを加えてみますと、全観察個体数45頭のうち、集団個体数は30頭ですから、割合としては66%となります。 この数値はこの蝶が冬期に集合性を持っていることを強く示唆していると考えられます。 近縁のムラツやムラシが多かれ少なかれ集合性を持っている事を考え合わせれば、この蝶も集合性を持っていると考えた方が自然であると思われます。 c.単独個体 単独個体についても集合個体についても実際のデータ作成については難しい問題を抱えています。或る時点で単独個体を見出しても、その個体がずっと単独でいるとは限らないからです。 同様に集団も増えたり減ったりしています。その変遷についての一覧表を添付すれば良いのでしょうが今年は控えます。 さて、ここで言う単独個体とは見つけた時点で単独であった個体を指しています。 上述のごとく今シーズンは4頭が見出されました。 しかし、この内の2頭は後になって近くの集団に吸収されたと言えそうです。 しかし断定は出来ません。残りの2頭は途中で行方不明となりました。 又越冬明けの頃に単独個体を1頭見ていますが、その個体は直前まで2頭でしたから単独個体としてはカウントしていません。その結果、全観察期間中を通して単独で通した個体は1頭も見られませんでした。この事実もルーが集合性を持っていることを示唆しているのかもしれません。 それと観察例が少なく断定は出来ませんが単独個体は晩秋〜初冬に見られ、又越冬明けが近い時期に見られる傾向にあります。 推測ですが前者は所属すべき集団が未だ形成されていないから?と思われます。 一方、後者は集団構成個体が次第にその数を減じた後に結果として単独になるというケースなのでは?と考えられます。 もしそうだとすれば、こうした傾向はムラツと非常によく似ていることになります。 以下次回へ続く。。。 #
by clossiana
| 2010-04-17 16:58
| シジミチョウ科
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Comments(2)
少しツルツル気味のノーマルタイアの私は「えっ、4月なのに何なんだ、こりゃあ」と舌打ちをしながら福島で一般道へ出て、ザーザー降りの栗子峠を越えて山形へと入りました。 ところが翌朝は予報とは裏腹に日が差していたのです。 「うーん、こりゃあ行かねばならんなー、せっかく山形にいるのだから。。」 と仕事の約束は午後にずらしてもらうことにして近くの山へと向いました。 現地に着くとすでにスギルリが飛び交っていました。 少し気温が低いせいか開翅日光浴をしている時間が長く、何となくおっとりとした感じでした。 「ところで本当の目的は何だったの?」と言えば勿論この時期ですから決まっていますよね。 この辺りは内陸部の混生地とは違って例年2〜3週間位、発生が早いことを知っていたからです。 ところが撮れた写真といえば後ろ姿だけ。。。 ところが肝心な時になって、いつものバッテリー切れ。 大事な時に何かをやらかすのは恒例化しているものの、このところは鳴りを潜めていたのです。 ところが今年はギフでやらかしてしまいました。 でも今回は仕方ありません。 もともと出張でしたし、晴れの予報ではありませんでしたから充電もせず、予備バッテリーも持っていなかったのです。 嗚呼。。 (追記)右下の絵は「シロキツネノサカズキモドキ」という名のキノコの仲間です。2020年4月16日記 #
by clossiana
| 2010-04-15 09:11
| シジミチョウ科
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Comments(8)
4月6日は久々に気温が上がるとの予報でしたから、期待に胸を膨らませながら房総へと向かいました。
一体何を期待していたかといえば恐れ多くもルーの交尾や産卵シーンです。 いずれも自然状態では殆ど観察例がないからなのですが、まぁ妄想の成せる技であるといって差し支えないでしょう。 ただ、昨年の同じ日には数頭のルーの吸蜜シーンを目撃していましたから、交尾や産卵は妄想だとしても吸蜜シーンであれば間違いなく撮れるはずだとの確信はありました。 案の定、現地に着いてすぐに日光浴しているコツバメやルーの姿が見られました。 これは昨年同様です。 そこへ新たに別のルーが登場して来ましたのでそれを目ざとく見つけたコツバメが猛烈な勢いでスクランブルをかけました。 追われたルーはすぐに地上に舞い降りましたからコツバメは意気揚々と引き上げて来ました。 これも昨年と同様です。 でも何かが昨年と違うと感じていました。 それはルーの個体数です。 吸蜜に訪れる個体等は着いてすぐに見つけた二頭以外にはいませんでしたし、去年はたくさんいたトラフもまったくいなかったのです。 それで手持ち無沙汰な私とP女史は早めに弁当でも食べようと準備を始めた時のことです。 何気なくアラカシの樹上を見上げた私はそこに一頭のルーが飛んでいるのに気が付いたのです。 そしてそれを見た瞬間にドキッとしてしまいました。「あれ?変な飛び方をしているな」と感じたからです。 その飛び方は何かに執着しているような飛び方だったのです。 見れば丁度アラカシがたくさんの新葉を付けています。 「こ、これは、産卵場所を探してるんだ、間違いない、きっとそうだ・・・」と慌てふためいて双眼鏡を取り出しました。 というのもその光景は樹上数M位の高さで繰り広げられていたからです。 新葉にとまった蝶は新葉の状態を吟味するようにちょこちょこと這い回り時々じっとしてはまた這い回るそして時には翅を広げて日光浴をする、という行動を繰り返していました。 ただあまりに高い位置でしたし、また時々新葉の付け根辺りに潜り込むようにしていましたから細かい行動までは見えませんでした。 「だめだ見えない、きっと時々腹部を曲げて産卵しているのだろうな。嗚呼、もう少し枝が低ければ・・・」 とため息をしながら双眼鏡から目を外したのです。すると広がった視界に数頭のルーが目に飛び込んできました。 同じ樹の同じ高さ辺りの新葉にまとわりついていたのです。 ある種の蝶では産卵が特定の樹に集中することを知っていましたから「そうか、ルーもそうだったんだ。それがこの樹なんだ」と有頂天になったのですが、でも次の瞬間には 「えっ?」と思わされたのです。それは集まっている個体同士が追尾をしているからです。 それが何組も見られたのです。「追尾???ってことはここにいるのは雌だけじゃないんだ」 「でも雌が集まる樹に雄が集まってもおかしくないか・・・」 「まあいいや、もし産卵したのなら次の機会にはきっと幼虫の巣が見える筈だから、それで確認出来るじゃないか」 と意気揚々と引き上げたのでした。 ところが・・・帰って撮った写真を拡大してみると、腹部を曲げた個体など全くいなくて、よ〜く見ると口吻を伸ばしていたのです。 何とルーが集まっていたのは産卵の為ではなく、樹上の新葉で吸水するのが目的だったのです。 よくよく考えてみれば新葉に産卵するわけがありません。卵が孵化する頃には新葉はかなり大きくなって硬くなり始めているからです。 こんな簡単なことなのに、何で現地では思いつかなかったのだろう? (しかもちゃっかり吸蜜まで撮っていたなんて!!) この日はルー娘たちの思わせぶりな行動にすっかり騙されてしまいましたが、でもいいや、一時の間、夢を見させてもらえたのだから・・・ #
by clossiana
| 2010-04-08 21:31
| シジミチョウ科
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Comments(9)
つい、10日程前迄は「久々に冷やし中華が食べたいな。。」などと思わせる程、暖かい日が続いていたのですが、このところは一転して寒い日の毎日です。
花冷えなどという段階は通り越して、真冬並みの気温ですので「何なんだ、こりゃあ。。」などとブツブツ言ってはみたものの何気に去年のフィールドノートに目を通してみると何のことはない、去年もこの時期には「何だか時間が止まってしまったようだ」とメモしてあったのです。 そんな中で今日は久しぶりの好天の予報。 「それじゃぁ行ってみるか。。」と思いはしたものの予想最高気温は10度程度とのこと。嗚呼、それなのに。。 一旦燃え上がったお出かけモードを簡単に沈静化させられる訳も無く「そうだ、もう解散した筈のルーミス達は、こういう寒い日にはまた集合性を取り戻しているかもしれないな?どうなんだろう?それを確かめておく必要があるな。それを調べておくのはこの蝶の生態の解明には避けて通れない事だな」と怪しげな理由をでっち上げて、よせばいいのに、またもやいそいそと房総まで出かけてきたのです。 着いてみると気温は6℃。辺りに飛ぶ蝶の気配などある筈もなく、むなしく咲いているアセビやヒサカキを横目で見ながらの探索でした。 但、結果的には収穫が何も無かった訳ではありませんでした。かろうじてですが以下のことが確認出来ました。 A. 半月程前迄、何集団かを維持していた合計10頭前後のルーミスの姿は、但一頭の例外を除いてすでに越冬場所から離れていました。この時期には例え気温が冬並みに戻ったとしても、もはや集合性は無くなっているように思えました。 B. 一旦、越冬場所を離れた個体が何処に消え去ったのかは、辺りをかなり時間をかけて注意深く探しましたが、たった一頭を見出せただけでした。 ところで。。ルーミスの新たな居場所を探している内に。。。「えっ?これシジミ?有り得ない!でも何だかわからないけどシジミの幼虫に似ているな」と思わせる何かの幼虫を見つけたのです。12mm位でしょうか。アラカシの葉上です。こんな未だ寒い時期に一体何の幼虫だろう??やっぱり蛾の一種なのかな?もし御存知の方がいましたら誰なのかを是非、教えて下さい。 この幼虫は連れて帰りました。こんなこともあろうかと。。いや、本当は別の目的の為にアラカシの鉢植えを用意してあるからです。何であれ成虫になるのが楽しみです。 #
by clossiana
| 2010-03-30 20:48
| シジミチョウ科
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