自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は東京在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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つい、10日程前迄は「久々に冷やし中華が食べたいな。。」などと思わせる程、暖かい日が続いていたのですが、このところは一転して寒い日の毎日です。
花冷えなどという段階は通り越して、真冬並みの気温ですので「何なんだ、こりゃあ。。」などとブツブツ言ってはみたものの何気に去年のフィールドノートに目を通してみると何のことはない、去年もこの時期には「何だか時間が止まってしまったようだ」とメモしてあったのです。 そんな中で今日は久しぶりの好天の予報。 「それじゃぁ行ってみるか。。」と思いはしたものの予想最高気温は10度程度とのこと。嗚呼、それなのに。。 一旦燃え上がったお出かけモードを簡単に沈静化させられる訳も無く「そうだ、もう解散した筈のルーミス達は、こういう寒い日にはまた集合性を取り戻しているかもしれないな?どうなんだろう?それを確かめておく必要があるな。それを調べておくのはこの蝶の生態の解明には避けて通れない事だな」と怪しげな理由をでっち上げて、よせばいいのに、またもやいそいそと房総まで出かけてきたのです。 着いてみると気温は6℃。辺りに飛ぶ蝶の気配などある筈もなく、むなしく咲いているアセビやヒサカキを横目で見ながらの探索でした。 但、結果的には収穫が何も無かった訳ではありませんでした。かろうじてですが以下のことが確認出来ました。 A. 半月程前迄、何集団かを維持していた合計10頭前後のルーミスの姿は、但一頭の例外を除いてすでに越冬場所から離れていました。この時期には例え気温が冬並みに戻ったとしても、もはや集合性は無くなっているように思えました。 ![]() B. 一旦、越冬場所を離れた個体が何処に消え去ったのかは、辺りをかなり時間をかけて注意深く探しましたが、たった一頭を見出せただけでした。 ![]() ところで。。ルーミスの新たな居場所を探している内に。。。「えっ?これシジミ?有り得ない!でも何だかわからないけどシジミの幼虫に似ているな」と思わせる何かの幼虫を見つけたのです。12mm位でしょうか。アラカシの葉上です。こんな未だ寒い時期に一体何の幼虫だろう??やっぱり蛾の一種なのかな?もし御存知の方がいましたら誰なのかを是非、教えて下さい。 ![]() この幼虫は連れて帰りました。こんなこともあろうかと。。いや、本当は別の目的の為にアラカシの鉢植えを用意してあるからです。何であれ成虫になるのが楽しみです。 ■
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by clossiana
| 2010-03-30 20:48
| シジミチョウ科
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今期の重要な記録(他の方々の重要な観察)
この蝶の冬期の生態について私自身は今期は昨シーズンのような大きな成果はありませんでしたが、一方に於いては他の方々によって幾つかの重要な観察がなされました。 殆どがブログ上での発表ですので、ここでそれをまとめておきたいと思いました。(もっとも、これもブログですが。。。) いずれの観察分も観察されたご本人の許可を頂いた訳ではありません。無断の転用です。 と云う訳で、ここに深くお詫び申し上げます。ごめんなさい。。 (A)落葉樹に形成されたムラツ集団 in 九州。nature diary 虫林さん 12月13日'09付けブログ 一昨年、千葉に於いて落葉樹に形成された集団が色づいた葉とともに落下するという現象が観察出来ましたが、「これはあくまでこの蝶の北限域での出来事であって、昔から棲息している地域では起こらないのでは?」との考えもありました。しかしこの都度の虫林さんの観察により、以前から棲息していた九州でも落葉樹に集団が形成されることがあるのがわかりました。やはりこの蝶が集団を形成する際に常緑樹であるか落葉樹であるかの選択はなされていないと考えるべきなのでしょう。 (B)他の昆虫との混群 呑むさん蝶日記 nomusan 12月22日'09付けブログ この蝶が時々、ムラシと混群を形成する例は知られてきましたが、この都度nomusanによって、世にも珍奇な例が観察されました。それはムラツ2頭、ムラシ2頭、更には各1頭の2種のカメムシという混群なのです。この計4種が仲良く(?)同じ葉で越冬をしていたのです。私の知りうる限りでは、越冬時に於ける、このような混群の報告は一度も無かったかと思います。非常に珍しい例ではないでしょうか。 (C)集団の引っ越し みなみかぜ通信 mmerianさん 11月14日'09付けブログ 晩秋に見られるムラツの集団も或る時期以降には突如として消え失せてしまいます。この謎の解明を行ってきたのですが依然として未知の部分が多いのが現状です。そんな中でmmerianさんによって集団の引っ越しという現象が観察されました。即ちバナナに形成されていた集団が或る日、近くのシュロへと引っ越したのです。何らかの要因で集団が引っ越しをしたのでしょうが、もし引っ越し先がわからないと見かけ上は集団が消えてしまったように見えます。この引っ越しという現象は今シーズンに千葉でも見られましたので、今後の生態解明の上で大きな手がかりとなるように思われます。 (D)集団が形成された葉について みなみかぜ通信 mmerianさん 12月28日'09及び1月6日付けブログ ムラツは葉の色が緑色の生葉であれば落葉樹であれ常緑樹であれ集団を形成するのは↑の通りですが、しかし、どんな葉でも良いと云う訳ではなくて好みがあるのではないか?それは集団が形成しやすい広い葉なのではないか?と考えていました。事実図鑑などに挙げられている樹種名はそんな樹が多いのです。ところがmmerianさんの観察で、「そんな規則はないのだ」と思わされたのでした。一つ目はヤシの葉に形成された集団です。この写真を見るとヤシのごく細い葉から溢れ出すようにして、ところせましと陣取っている様子が伺えます。又フウトウカズラに形成された集団も注目に値します。こういう蔓性植物へ集団を形成した例も報告は無いのではないでしょうか。 (E)落葉樹に形成された集団が葉っぱごと落下した例 週末がさがさ団 フィールドノート 12月11日分 今シーズン、千葉の観察地では2集団が落葉樹に形成されましたが、葉と一緒に落下したかどうかの確認は出来ませんでした。そんな中で「週末がさがさ団」によって神奈川で桑に形成された集団が色づいた葉ごと集団が落下した例が観察されました。落下した集団はどうも葉っぱごと地上に軟着陸したようで発見時には生存していたようです。こういう例としては千葉以外からの初めての観察例かと思われます。 上記はいづれも貴重な観察例なのですがブログ上ですので正式な記録としては残りません。こういう記録を何とかして残していきたいものです。 ■
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by clossiana
| 2010-03-09 17:28
| シジミチョウ科
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越冬集団の形成場所,他のこと等
(G) ピーク時に観察出来た全9集団の内、7集団が南、南西向きの葉上に形成されていました。 しかし2集団は北東向きに形成されていました。北東向きに形成された2集団の内、1集団は一日中、日が射す事が無い場所に形成されており、又同様に南西向きに形成された集団でも、その内の1集団は殆ど日の射さない場所に形成されていました。 このような場所への集団形成は昨シーズンには見られませんでした。 これに関連して注目すべき事は、そのような場所に形成された集団が最も遅く迄、観察出来た事です。 言い換えれば南や南西向きに形成された集団は集団数、個体合計数がともに多いものの、何らかの理由で先に姿が見られなくなるようです。 (H) 世代が変わっても毎年、同じ場所に蝶道が形成されるのと似て、ムラツの集団も全く同一の樹に形成される傾向が認められました。 剪定で前年に集団が形成された枝が消失してしまった場所では、その隣の樹に集団が形成されていました。 しかし今シーズンは、データ等はとりませんでしたので、その割合に言及することは出来ません。 (J) 今シーズンは観察場所にある5本の樹に10cm四方の黒いプラスチックのシートを取り付けました。 これは何故ムラツが緑色の生葉に集団を形成するのかを解明する為でした。 いくら集団になることによって枯葉に擬態出来るとは云え、単独個体などは、すごく目立つのです。 仮説ではムラツは色の認識が出来ないのではないか?つまり明度だけを頼りにしているせいで深緑色と自身の翅の裏の色である焦げ茶色を区別出来ないからではないか?というものでした。 しかし、この実験は完全に失敗でした。一頭もこのシートには寄り付かなかったのです。 仮説自体が間違っていたのか、実証方法に問題があったか、さらには取り付け場所に問題があったのか等々、失敗の要因は全く何もわかりません。 (K) 越冬中の集団が直射日光に晒されたような場合に気温が高くて越冬個体が動ける様な条件下では、それを避けて日陰へと移動する現象が再確認出来ました。この行動の理由もわかりません。 (L) 気温の高い日などに集団を飛び出た個体もやがて元の集団に戻ります。 このプロセス、即ちムラツはどのようにして集団の所在を認識出来るのかと云う問題には一定の前進がありました。 以前は視覚だけで集団を探していると考えていましたが、暗い場所に形成された集団でも同じように元の場所へと戻ることが観察出来たのです。 この結果、ムラツが集団の場所を認識する際には少なくとも視覚だけではなく、他にある種の化学物質(臭い?)を感知しているらしいことが掴めました。 ____________________________________________ この越冬ムラツを6シーズンにわたって観察をされている滝沢 宏氏の講演が下記の場所で開催されます。ご興味がある方はお出かけ下さい。 期日:3月13日 13:00〜17:00 場所:モンペルクラブ渋谷店 5Fサロン 電話:03-5784-4005 主催:日本鱗翅学会「春のつどい」 会費:会員¥1.000- 非会員¥2,000- ■
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by clossiana
| 2010-03-04 17:26
| シジミチョウ科
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