蝶や昆虫の観察記録や思い出など。このブログは殆ど何の役にも立ちませんのでそのおつもりで。
by clossiana
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自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。
こまったものだ。
現在は東京在住。

___________

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 誰の卵?(その2-5) 
(チャバネセセリの冬越し)
ベランダで越冬中のチャバネセセリの様子です。チャバネセセリは粗い巣しか作らず身体の一部がむき出しのことが多いことが知られていますが、この幼虫の巣は何枚かの葉を綴りあわせていて中の幼虫を簡単に見ることは出来ません。でも、こういう巣の有り様は暖かい時期でも見られなくはありませんでしたので、特に冬用という訳でもなさそうです。
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12月末撮影

↑の写真の撮影後に食草はすっかり枯れてしまいました。1月25日に東京は48年ぶりの-4℃を記録しました。ですので生きているのかどうか少し心配なのですが、それを確かめようとして巣を開けたら、それがもとで★になるのも寝覚めが悪いと思い、目下のところはほったらかしにしています。














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by clossiana | 2018-02-02 20:43 | セセリチョウ科 | Trackback | Comments(0)
ホシチャの冬越し 
もう大分前の10月末のことです。以前に見つけたホシチャの幼虫ですが、そろそろ冬越しの体制になっている筈だと考え、そそくさと現地へ足を運んでみました。現地では食草のオオアブラススキはすっかり枯れてしまっていました。前回、見つけた幼虫たちの巣の付近にはマーキングをしておいたのですが、すでにススキ自体が枯れて倒れているような場所ではマーク自体を見出すことが出来ませんでした。しかし、背丈が僅かに20cmほどのススキの株の巣では幸いにも本種の越冬巣を確認することが出来ました。

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すっかり枯れたオオアブラススキ
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背丈が20cmほどのオオアブラススキの葉の先端にあったホシチャの越冬巣。

この地では10月の中ほどには日当たりの悪い場所に生えているオオアブラススキは枯れはじめ、10月末ともなると辺りのオオアブラススキはすっかり枯れてしまうことがわかりました。このことから当地の幼虫は遅くとも10月中旬頃には、或いはもっと早い時期に越冬体制に入るのではないかと考えられました。





















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by clossiana | 2017-12-01 20:45 | セセリチョウ科 | Trackback | Comments(4)
誰の卵?(その2-3)
ベランダに放置しておいたオオアブラススキにいつの間にかチャバネセセリが卵を産み付け、成長の早かった2頭が無事に蛹化にまで辿り着きました。この辺りの詳細につきましては先の拙ブログ2017年10月22日付けをご覧下さい。

今まで見たこともなかったチャバネの成長過程を居ながらにして観察出来ましたのは、まさに幸運そのものでしたが、それでも問題が一つありました。それは羽化日が週末とは限らないことでした。

或る日、見てみると緑色だった蛹が次第に変色し始め羽化が近いことを予感させました。たまたま出張予定でしたので、大慌てで女史へ連絡を取り、ススキの鉢ごと預かってもらうことにしました。そして、この策は見事に功を奏したのです。2頭共に相次いで羽化したとの報が女史から入ってきたのでした。いずれも10月末のことです。

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女史撮影/個体C・羽化前に目だけが透けて見える段階があるとは知りませんでした
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女史撮影/個体C・全体が変色しています。
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女史撮影/個体C・羽化直前の蛹・剥離が始まっています
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女史撮影/個体B・羽化後に翅を伸ばしている♀個体・最高気温が13℃の日のことだったそうです
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女史撮影/個体B・翅が伸びきった♀個体・金色に輝いています。チャバネセセリがこれほどに美しいとは。。

チャバネセセリの羽化シーンをうまうまと入手出来たとは言え、話を聞けば鉢を預かった女史の方は大変だったようです。

「体色が変化しているとは言え、こんなに寒い日(羽化日の最高気温は13℃)にでも羽化するのだろうか?」
「でも預かったからには羽化シーンを撮り損なうわけにはいかないし。。」
「羽化が始まったら10秒くらいで抜け出てしまうだろう。。」
「羽化は早朝なのではないか?ならば目覚ましを5時半にセットしておこう。。」
「う~ん、5~10分毎に様子を見続けないと。。」

等々、散々な目にあったのだと愚痴をこぼしていました。いやはや、その節は大変、お世話になり、ありがとうございました。お疲れさまでした。

続く。。

























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by clossiana | 2017-11-17 20:40 | セセリチョウ科 | Trackback | Comments(6)
誰の卵?(その2-2)
ベランダに放置していたオオアブラススキに何者かが卵を産付したことは拙ブログ9月22日付けの通りです。十中八九はイチモンジセセリであろうと見当をつけていたのですが、banyanさんからチャバネセセリではないかとのご指摘を頂きました。そして、それはまさに正解だったのです。その後に齢を重ねた幼虫はまさしくチャバネセセリの面相を持っていたのでした。卵の段階でチャバネセセリであることを喝破されたbanyanさんはさすがです。

思いがけない来客でしたが当初から、これといったおもてなしはしないことに決めていました。と言うか、ほったらかしにして余計な干渉はしないとの方針で臨みました。より自然な姿を観察したかったからです。(注1) まぁ、そもそもが勝手に産み付けていったのですから、それはそれで良かったのではないかと考えています。

さて、このベランダでのチャバネセセリの観察中に特に印象的であったことを記しておきます。

(A)産付された12卵は全てが孵化しました。ところが実にその内の8頭、率にして66%もの幼虫が最初の巣を作る以前に★となったのです。これは風によってススキの葉がこすれ合い、その際に振り落とされてしまったのではないかと考えられました。(注2)捕食でもなく病死でもない、こんなに何でもないことで多くの個体が命を失っていったのです。命とは、かくもはかないものなのだということを改めて学ばせてもらえました。

(B)孵化後、無事に生き残った幼虫4頭は決まった場所に決まった形状の巣を作るのではなくて、それぞれ各個体ごとにまちまちでした。(拙ブログ9月日付け) このことから僅かな頭数の観察だけで「この種の幼虫は○×の習性を持つ」の如き結論を安易に導くのは間違いが多いことがわかり、今後の戒めとなりました。

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B個体:同じ葉上に次々と巣を作りました。
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B個体:巣を這い出て摂食中
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C個体:2枚の葉をクロスさせて巣を作りました。

(C)個体間に言わば個性とも思えるような行動が見られたのも面白かったです。例えばC個体は辺りの気配に敏感で何かがあると、すぐに後ずさりして巣に戻りましたが、B個体はカメラを接近させても煙草の煙りが漂ってきても、動ずることもなく摂食し続けるといった按配で、こんなことが一再ならず観察出来ました。

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B個体:カメラを近づけても動じずに摂食を続けていました。
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C個体:カメラを近づけただけで後ずさりしました。

(D)この種は若齢幼虫の時には他のセセリと同じような巣を作りますが中齢ともなると粗い巣しか作らず、終齢では身体をむき出しのまま、じっとしていました。この無防備感満載の姿も印象的でした。
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B個体:中齢幼虫の作った巣。わずかな糸で綴ってありました。
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B個体:終齢幼虫は巣を作らず、葉上でじっとしていました。

(E)今回の観察で一番、びっくりさせられたのは同じ日に産付されたはずなのに素早く成長して蛹化に迄、至った個体は半分の2頭だけだったことです。残った2個体はゆっくりと成長している関係で未だに2~3齢のままなのです。(注3)ひょっとすると、この時期には同じ日に卵を産付されても年内に羽化する個体と越年する個体とに分かれるのかもしれません。これについては残った個体の今後を見続けるつもりでいます。
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B個体:前蛹
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B個体:蛹。地表から300mmほどの高さです。
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C個体:蛹。地表スレスレの20mmほどの高さで蛹化しました。
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A個体:未だ小さいのに80mmもの巣を作っています。

期せずしてチャバネを観察する機会に恵まれました。ベランダで主として煙草を吸いながらの観察でしたが、その煙の迫害にもめげずに幼虫たちは成長し続けてくれ、その姿を見ていると最高の気分を味わうことが出来ました。幼虫たちに感謝です。続く。。

(注1)本当の自然状態とは違う点としては次のようなことが挙げられます。
◎ベランダですので天敵の種類や多さは違ったでしょう。特に野鳥は近付けなかったと思えます。
◎ベランダの床面はコンクリートですので気温は土の上とは違って、より高かったはずです。
◎ベランダですが夜間にカーテンから漏れ出る光の影響はさほど大きくなかったと考えています。
◎一度だけですが鉢を降りて徘徊している幼虫を鉢に戻したことがありました。

(注2)幼虫が葉から落ちない理由は腹脚が吸盤のようになっているからではなく、腹脚についている爪を幼虫自身が吐いた糸に引っ掛けているからであることが知られています。

(注3)ほったらかしにしていますので巣を開けたり、幼虫を刺激したりしていません。ですので幼虫の大きさなどはわかりません。















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by clossiana | 2017-10-22 11:52 | セセリチョウ科 | Trackback | Comments(4)
ホシチャの卵・若齢幼虫探し
今シーズンは自然状態でホシチャの4齢~蛹まで観察する機会に恵まれ、また飼育下では羽化まで観察することが出来ました。でもそうなると、おのずと卵~3齢までも見てみたい、特に越冬中の幼虫を見てみたいとの思いが募ってきます。何とも欲深いことです。

「よし、ホシチャの卵探しに挑戦してみよう」と私
「それって、すっごくハードル高くない?」と女史
「そうでもないよ、理論上は卵は成虫の百倍はあるはずだから。。」と私
「ムリ、ムリ、産卵シーンでも目撃したっていうなら話は別だけど。。」と女史
「なら一人、百枚だけ葉っぱを裏返してみよう、二人で二百枚、どう?」と私
「この炎天下で??」と女史

文句を言いつつ、オオアブラススキの葉をめくり始めた女史と、言い出しっぺなので何とかしなきゃあ格好がつかんなと必死の思いの私でしたが、その思いはままならず結局のところ、目指すホシチャの卵は見つからず失敗に終わりました。

でも、それくらいのことでは何か諦める気になれません。そこで。。

「ならば幼虫を探してみよう、幼虫なら巣を作るから、見つけるのはもっと簡単な筈だし、それに前とは違って今ならオオアブラススキを判別出来るし、しかも今年は4齢以降については見つけた実績があるのだから居場所については勘が働くだろう。。」等々と自分にとって都合の良い理由を幾つも持ち出して、半月後位に再挑戦をすることにしたのです。

すると予想通り、ホシチャとおぼしきセセリの若齢幼虫が4頭ほど見つかったのでした。

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ホシチャと思われる幼虫。2齢のようです。先に実施された草刈りの際に刈り残された株で見つかりました。9月下旬撮影。
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ホシチャと思われる幼虫。↑の幼虫に比べると体長は半分位ですが、やはり2齢のようです。9月下旬撮影
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この幼虫は草刈りの後に再生した高さが10cmに満たない小さな株から見つかりました。

さてセセリの若齢幼虫はいずれの種類もよく似ています。では何故、これらの幼虫をホシチャであろうと考えたのか?と言いますと次の2点の特徴からです。

(A)先ず、若齢であるにも関わらず身体に縦のスジ模様が見られることです。若齢の段階で、この特徴を持つ幼虫は輝さんのホームページである「大阪市と周辺の蝶」の中の“幼虫図鑑”で検索すると本種を除いて他には見当たりません。

(B)次の特徴は巣の作り方です。本種は他のセセリ類とは違って巣を作る際に“葉表を外側にして葉を巻く”ことが知られています。この日に見つかった4幼虫は↑の写真の如く、いずれも葉表を外側にして葉を巻いていました。

とは言え未だ本当のことはわかりません。この先、もう少し通い続けて様子を見るつもりでいますが、とにかく1頭でもいいから無事に越冬して羽化に至ってほしいものです。






















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by clossiana | 2017-10-09 07:13 | セセリチョウ科 | Trackback | Comments(6)
誰の卵?(その2-1)
今年はホシチャの飼育・観察を試み、無事に羽化・リリースにまで漕ぎ着けることが出来ました。(拙ブログ2017年8月5日付け)飼育の際に世話になったベランダの鉢植えのオオアブラススキは飼育の最中には葉数が少なく、やきもきの連続でしたが用済みとなった今の段階になって、やたらと葉数を増やして繁茂し始めました。そのオオアブラススキに、いつの間にか何者かの卵がついているのに気がついたのはベランダで煙草を吸っている最中でした。それで調べてみると12卵もついていたのでした。

「あらら、これはセセリの卵だ。。」

時期や場所を考えれば十中八九はイチモンジでしょう。でもセセリの場合は卵だけでは同定が難しいし、それにススキを食べるセセリの仲間は沢山います。それで、そのまま、ほったらかしにすることにしました。(注)何セセリであれ、居ながらにして観察を出来るというのは有難いことです。

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ベランダのオオアブラススキに産付された卵。何セセリなんだろう?
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孵化直前の卵
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卵から脱出寸前の様子

さて孵化直後の幼虫の行動です。

(A)孵化後の幼虫は先ず卵殻をある程度食べます。さてその次にすることは?

a-1:産付されていた12卵は全てが孵化しました。孵化後の幼虫は卵殻をある程度は食べるが、その量は個体によってまちまちであった。
a-2:幼虫は卵の産付されていた葉に巣を構えるのではない。大半の幼虫は巣を作る場所を求めて他の葉へと移動をする。
a-3:この移動の過程で12頭中、実に8頭もの幼虫が行方不明となりました。この理由としては幼虫がススキから落下するからではないか?と考えています。少しでも風が吹くとススキの葉が揺れて葉同士がこすれ合います。その際に幼虫が振り落とされていくのであろうと考えています。孵化直後の幼虫は未だ葉にしがみつく力が弱いのでしょう。
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孵化直後の幼虫。この幼虫も最初の巣を作る前に行方不明となりました。

(B)上述のように最初の巣を作ることに成功した個体数は12頭中の4頭だけでしたが最初に作る巣の場所と形状は、ばらついていて葉の先端に巣を作るとは限らないことがわかりました。以下、その様子です。
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個体Aは葉の先端を丸めている。
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個体Bは葉の途中にコの字の切れ込みを入れ、それを丸めている。
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個体Cは葉の途中を丸めている。
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個体Dは葉の途中を中脈に向かって両側から切れ込みを入れ、葉柄に近いほうを丸めている。

ベランダにほったらかしにしておいた用済みのオオアブラススキに新しい生命がが宿っていました。全く何が幸いするか、わからないものだなと思わされました。続く。。

(注)このススキには定期的に水やりをしており、又ススキが倒れないように支柱を立ててあります。ベランダですので9月でも晴れて気温が高い日にはベランダのコンクリートはかなり熱くなりますので照り返しが強いです。又、天敵に関しては自然の状態よりは少ないのでしょうが、それでも仔細に見ると小さな子グモが徘徊しています。




















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by clossiana | 2017-09-22 21:16 | セセリチョウ科 | Trackback | Comments(4)
ホシチャ幼虫のその後
草刈が行われたことにより倒れてしまったオオアブラススキから1頭のホシチャの幼虫を救い出しましたのは、先の拙ブログ7月14日'17付けの通りです。この幼虫はその後、食草であるオオアブラススキの確保の問題やら、蛹化して数日後には羽化してしまうなど、すったもんだの繰り返しでしたが、何とか無事に現地へリリースすることが出来ました。やれやれ。。

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飼育個体。終齢幼虫 ずいぶんと小顔の幼虫でした。一体、何頭身なんだろう。。
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飼育個体。終齢幼虫の顔 セセリ界ではトップクラスの別嬪さんでした。
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飼育個体。蛹 身体がむき出しですが、後述のように必ずしも飼育下だからではなさそうです。1枡は5mmです。

リリースした後の本個体はシロツメクサで吸蜜したりベニシジミを追い掛け回すなど元気そうでしたが、一つ、こまった問題がありました。それは現地の仲間たちの様子でした。女史が新たに数個体を次々と見つけ出したのですが、いずれも未だ終齢幼虫の段階で蛹化後の個体などは見出せなかったことでした。どうも飼育個体の方が10日かそれ以上、早く羽化してしまったようです。

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現地の終齢幼虫。本種は終齢幼虫の段階では粗い巣しか作らないようです。食草の葉が細いから巻けないのかな?

さて、↑のリリースした日から、約一週間後のことです。現地で終齢幼虫が見つかった数ヶ所にはマークをつけておいたのですが、その大半では蛹が見つかりませんでした。どうも蛹になる前に何者かに捕食されてしまったか?又は蛹化の際に食草を降りてしまった?ようです。ところが、そんな中で女史がついに蛹を見つけたのでした。その蛹は巣の痕のある食草ではなくて隣接する株の葉上でした。

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現地の蛹。蛹の前後は葉が糸で簡単に綴ってありましたが蛹自体はほぼむき出しの状態でした。
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蛹の位置。(A)は終齢幼虫の巣の痕、(B)は蛹の位置です。

発生地では大事な時期に草刈が行われたりして先行きが思いやられたのですが、そんな心配をよそに、すでに羽化した個体が2頭、飛び回っていました。その内の1頭はスレていましたので、或いは一週間ほど前にリリースした個体だったのかもしれません。
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すでにスレていた個体。以前にリリースした個体か?
















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by clossiana | 2017-08-05 14:11 | セセリチョウ科 | Trackback | Comments(4)
ミヤマチャバネ幼虫?の受難
先日、ホソバセセリの幼虫を観察した際のことです。ススキにセセリっぽい巣がありましたので少し開いて中を覗いてみました。すると頭部が黒いセセリの幼虫が中に陣取っていました。頭部が黒いのは未だ終齢ではないからであろうと考えましたが何セセリなのかがわかりません。そこで、この幼虫を捕獲して持ち帰りました。

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ススキに営巣していたセセリの幼虫。ミヤマチャバネセセリだと考えればススキ食い、大きさ、時期の点などから符号が合うのですが、果たして。。

この幼虫はプラスチックの容器内で元気そうでしたので、これならすぐにでも脱皮して終齢になりそうだな、そうなれば何セセリなのかがわかりそうだな、と期待をしていました。ところが或る日、容器内を見てみると、そこにはセセリの幼虫の死骸と、その周りには何者かの白い繭が沢山ついていたのでした。そして、その繭からはやがて沢山の小さなハチが誕生してきたのでした。
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セセリの幼虫の死骸と白い繭
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繭から誕生してきた沢山のハチ。数えてみると全部で45頭でした。
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寄生バチ。種名わからず。一枡は5mmです。

こういう寄生を目の当たりにすると、いつも思うのは自然の厳しさと同時に自然のからくりの巧妙さです。寄生された方は可哀いそうですが、寄生する側の生存戦略に興味は尽きません。



















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by clossiana | 2017-08-04 16:38 | セセリチョウ科 | Trackback | Comments(0)