自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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先日のクロツバメシジミに引き続きの残念なお知らせです。
シルビアシジミの棲息地は大別すると、河川敷と海岸であることはご存知の通りですが、関東の海岸で棲息が確認されていますのは千葉と神奈川です。 海岸に棲んでいるシルビアも見てみたいと思いまして、10月23日に初めて神奈川の三浦海岸へ行ってきました。 場所については2000年に発行された、「かながわの蝶」(相模の蝶を語る会編、神奈川新聞社)を参考にさせて頂きました。 その本に依れば。。。(以下は全て引用です) 1)相模湾の岩礁地帯にはミヤコグサが点々と自生し、この植物を食草とするシルビアシジミが分布している。 2)しかしながらその数は少なく、季節や年によっては、ほとんど見ることができないときがある。 3)横須賀市長井には安定したミヤコグサの自生地があり、現在、神奈川県内では最も確実なシルビアシジミの発生地となっている。 4)この発生地からシルビアシジミが相模湾沿いのミヤコグサ自生地へ飛来し、一時的に発生している可能性があることも考えられる。 上記より横須賀市長井という場所の重要性がわかり、そこへ行ってみたのです。 行ってみて驚いたのは、長井の対象地域では大規模な造成が始まっていて、そこらじゅうの全てが掘り返されている真っ最中だったことです。 勿論、立ち入り禁止でした。 途方にくれていると、海岸の清掃(ゴミ拾い)のボランティアのご夫人が通りかかりましたので、色々と聞いてみました。 その方の話では。。。 a)長井地区はもともとは入り江であったが昭和30年代に埋め立てられた。 b)現在の国道より奥の部分は水田となったが、減反政策により今は畑地となっている。国道より海側は、昨年迄は何も無い、荒れ地であった。(この荒れ地にシルビアが棲息していたと思われる) c)昨年より造成が始まった。計画では入り江に近い部分はマリン何とかという施設が作られ後ろの部分は五千戸の新築家屋となる。 その方は、そこで生まれ育ったとの事で、この宅地造成には憤慨していましたが、どうしょうもないのですと嘆いておられました。 この大規模造成は、ここの個体群にとつては致命的であると思われます。 私は神奈川のシルビアの分布については殆ど何も知りませんが、上記の本の記載の如く、もし、ここが「神奈川県内の最も確実な発生地」だったのだとすれば、シルビアシジミは神奈川県内では風前の灯の状態であると云えると思います。 今はもう秋 誰もいない海 知らん顔して 人がゆきすぎても 私は忘れない 海に約束したから つらくても つらくても 死にはしないと 今はもう秋 誰もいない海 たった一つの 夢が破れても 私は忘れない 砂に約束したから 淋しくても 淋しくても 死にはしないと 今はもう秋 誰もいない海 いとしい面影 帰らなくても 私は忘れない 空に約束したから ひとりでも ひとりでも 死にはしないと ひとりでも ひとりでも 死にはしないと ルルル ルルルル ルルル ルルルル 誰もいない海(作詞:山口 洋子/作曲:内藤 法美)
by clossiana
| 2008-10-30 17:30
| シジミチョウ科
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Comments(8)
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maeda
at 2008-10-31 06:04
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本当に住民にとって必要な工事なのかどうかが重要ですね。
単に税金を土木関係に落とすだけの工事が、各地で多く目に付きますから。
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clossiana at 2008-10-31 07:34
maedaさん、コメントありがとう御座居ます。地元の方の話では、こんなに街から離れたところに五千戸も建てても絶対に全部には入らないと云っていました。こういう開発の問題になると、人の生活と蝶と、どっちが大事なんだみたいな論点となりがちです。皆で知恵を出せば、何とかなることも多いと思うのですが。。。
私も同じ本を読んでそのうち行こうと思ってましたが、こんな状況では厳しいですね。
神奈川県のレッドデータブックでは2000年の記録が最後のようです。
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fanseab at 2008-11-03 09:00
小生は、銀塩時代の1997年頃、横須賀で撮影しましたが、それが最後で、それから間もなく絶滅したものと思われます。そもそも、三浦半島のような首都近辺で開発から間逃れた個体群が2000年まで生息していたことが、奇跡なのかもしれません。
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thecla
at 2008-11-03 13:58
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私もまだ、どこかにいてくれるのではないかと思いながら数年前、2度ほど探索しましたが、全然駄目でした。
旧米軍住宅跡地も立派な公園になっていてその際に大分掘り返したらしく、ミヤコグサもほとんどありませんでした。
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clossiana at 2008-11-05 08:35
furuさん、コメントありがとう御座います。あの本が発行された00年が最後の記録の年だったとは思いもしませんでした。そうすると、この都度の開発、造成があろうが、なかろうがすでに、ほぼ生息はしていなかった可能性が高いと云う事ですね。今後は海シルビアを撮りたい時は、以前にfuruさんに同行させて頂いた千葉へ行ってみます。
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clossiana at 2008-11-05 08:46
fanseabさん、コメントありがとう御座います。97年の横須賀での撮影は今から思えば貴重な写真ではないかと思います。仰られていますように、00年迄、生息していた事は奇跡かもしれませんが、一方でミヤコグサ自体は海岸に沿ってポツポツと自生し続けています。もっと大きな群落がシルビアには必要なんでしようね。
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clossiana at 2008-11-05 09:09
theclaさん、コメントありがとう御座います。シルビアはミヤマシジミと伴に今年の保全協会のテーマでしたので様子を見に行ってきました。それとは別に先日、埼玉と群馬との県境の埼玉側を見てきましたが、そこではシルビアはおろかミヤコグサもなく、背丈の高い草に覆われていました。ですので関東で発生が比較的安定しているのは栃木と千葉だけのように思われます。
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