自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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この両種は共にAporia属で姿は似ているものの分布と食樹が違っています。
エゾシロは国内では北海道にだけ分布していて種々のバラ科の樹が食樹です。(注1) 一方のミヤマシロは国内では本州にのみ分布し主要な食樹はヒロハノヘビノボラズやメギなどメギ科でであることは御存知の通りです。 エゾシロは北海道では広く分布しており時々大発生をして害虫扱いされることがあります。 一方でミヤマシロは本州でも局地的にしか分布しておらず今や絶滅が危惧されています。 こうして見ると、この両種は近縁同士なのに何だか随分と遠い間柄のような感じがします。 ところが先日、白水隆先生の「日本の蝶界回顧」(注2)を何気に読んでドキッとさせられてしまいました。 それはミヤマシロの食樹に関する次の様な記載が目にとまったからです。 「ミヤマナナカマド(タカネナナカマドの変種)に発生。月刊むし(281):24-25 1994 矢崎康幸・村上紀道 未記録の食草」 何故この記載にドキッとしたのかと言いますとエゾシロもナナカマド(バラ科)で発生することがあるからです。 エゾシロのナナカマド食いの最初の報告は朝比奈英三博士著の「エゾシロチョウ」(注3)ではないかと思われます。 しかし、この本では「ナナカマドでは蛹にまではなれるが羽化にいたることはない」と記載されています。 でもその後には他の方々によりナナカマドで無事に育つことが確認されています。(注4) そして更にはタカネナナカマドでも発生するのです。 このタカネナナカマド食いにつきましては未発表ですが私の実家の庭に植えてあるタカネナナカマドでは毎年、発生を繰り返しているのです。 このことは言い換えれば両種の接点が見つかったことになります。 でも依然として謎は残ります。 ミヤマナナカマドもタカネナナカマドも本州〜北海道の亜高山、高山に広く分布しているのに何故、両種とも限定的にしか発生しないのでしょう? タカネナナカマドの分布域はエゾシロにとっては高すぎる感じがしますから、それが理由かもしれません。 でもミヤマシロの分布域とミヤマナナカマドの分布域は重なっているように思えます。多分、バラ科なので余り好きではないのかもしれません。 でも本当の理由は何なんでしょうね? (注1)サハリンの中北部ではクロマメノキ(ツツジ科)を食樹としているそうです。 「サハリンの蝶」朝日純一他著 北海道新聞社 1999年 (注2)「日本の蝶界回顧」白水隆著 2006年 (注3)「エゾシロチョウ」朝比奈英三 北海道大学図書刊行会 1986年 (注4)「北見の蝶」 木村辰正 北見市教育委員会 1994 他
by clossiana
| 2014-02-14 21:51
| シロチョウ科
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