自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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(個体数変遷のグラフにピークが2度現れたことについての考察)
昨年と一昨年ですが個体数変遷のグラフにピークが2度現れました。 これにつきましては下のグラフをご参照下さい。 ところが今シーズンはその現象が見られなかったのでした。 11月末のピークを過ぎた後は穏やかな下降線のなったのです。 しかし、この一見なんでもなさそうな「穏やかな下降線」はとても重要なことを示唆している様に思えます。 (A)先ず年3化と云われている、この蝶が年3化+部分4化になったのではないか?という可能性を否定出来たことです。 部分4化だとすれば12月の或る時点でグラフ上に上昇線が現れた筈です。(注1) しかし現実には2度目のピークは現れなかったのです。 更に3化の発生以降の11月からは追尾、交尾、卵、若齢幼虫等は見出せませんでした。 これらの事実から年4化や年部分4化の可能性は無いと言えます。 (B)次に今シーズンは11月末のピーク以降に何故、個体数が激減する現象が見られなかったのか?についてです。 これは私の直感でしかありませんが今シーズンは秋〜今日に至る迄、強い風雨に見舞われなかったことに起因すると考えています。 このことは言い換えますと今迄はっきりとはしなかった個体数が激減する理由の一つが天気模様であった可能性を示唆しています。 (C)上記の(B)は一方に於いては小鳥による補食圧で減ずる個体数が思っていたより少ないのではないかという可能性をも示唆しています。補食圧は天候の善し悪しにさほど影響されない筈だからです。 もし個体数の減少が全て補食圧によるものだと仮定した場合を想定してみます。 ピークの11月28日'11の76頭から1月4日'12の10頭になるまでの37日間に減じた個体数は66頭ですが、これを日割り計算すると一日あたり0.56頭となります。つまり一日あたり1頭以下の個体が補食されたことになります。 この数字をどのように考えるかですが私は観察地の公園がバードウオッチャーにも人気が高いほど鳥の種類も数も豊富なことを考えれば、この数字はかなり小さいのでは?と考えています。 実際、ここ数年は何度も現地に足を運んでいますが集団を襲う鳥を見たことがありません。見ることが出来たのは昨年の12月15日が初めてでした。この日は気温が16℃位と高い日でしたが梢を逃げ惑うムラツをヒヨドリが追い掛けていたのです。見えたのは一瞬でしたので捕らえられたかどうかまで見届けることは出来ませんでした。でも同じ日にotto-Nさんもヒヨドリに追われるムラツを目撃されていまして、こちらの方は無事に逃げたそうです。 いずれも飛翔中の個体が襲われており、集団に対して攻撃をしている様は依然として見られません。 (注1)年4化の九州では集団の個体数のピークが12月末になるのだそうです。 足元には翅が一枚落ちていました。風雨で落ちたとすれば全身が揃っている筈です。 鳥に襲われたのでしょうか? 全身が揃っています。 死因不明。
by clossiana
| 2012-01-10 21:46
| 蝶の不思議
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Comments(6)
当地では、昨季と比べて今季来訪する鳥の種類、数が激減していて、ずうずうしく姿を現すいたずらもののヒヨドリも出てきませんし、少なくなっているような気がします。
一昨年以前は鳥に興味もなく、デジイチも持っていない状況で、データは少な過ぎるのですが、近隣県などでもそう言われればとの話も聞いています。 山に餌が多いためかそれ以外の要因か私には分かりませんが、被写体が見当たらないため、シャカリキに越冬チョウを探しているのが現実です。(^^ゞ リンクありがとうございます。当方からもリンクさせていただきました。 チョウ(鳥も)2年生ですので、いろいろお教えください。
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私は部分4化はあるのではないかと思っていましたが(A)を拝読するとどうもその可能性は低そうですね。
とすると2つのピークの意味は何なんでしょう?単なる移動とか? それにしても鳥は本当に集団越冬には気づかないんでしょうかね。色々不思議なことばかりです。
この公園で11月にバードウォッチャーの方に話を聞いたところでは、渡り鳥の数が非常に少なく、異常な感じがするという話でした。
捕食圧がどの程度のものなのかわかりませんが、気温の低下などの環境の変動に比べれば確かに少ないでしょうね。 3m位の高さの葉の上で日光浴をしていたムラツが10m位の高さを鳥が飛んだらぱっと飛び立ちました。 鳥の影に対してはかなり敏感な印象を持ちました。 また、こんな時に鳥に発見される可能性も高くなるように思います。 鳥が集団をおそわないのは、あるいはその擬態がかなり有効なのかも知れないですね。 今年アカボシゴマダラの幼虫や蛹を観察していて、擬態の有効性について再認識しました。
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clossiana at 2012-01-14 19:17
uke-enさん、コメントありがとう御座居ます。
私は鳥については殆ど何も知りません。よくバードウオッチャーの方々が長い砲ずつのようなカメラで鳥を撮られている様子を目にしますが、あのすばしこい鳥を良く撮れるものだと感心しています。現在、継続観察中のムラツではビークマークのついている個体を時々見かけます。その関係でもっと鳥のことも知らなければならないと思っています。蝶のことしか知らないと蝶自体のことも結局はわからない気がします。 越冬チョウのことは未だわからないことが意外に多くて、やりがいのある分野だと思います。
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clossiana at 2012-01-14 19:19
naoggioさん、コメントありがとう御座居ます。
部分4化の可能性は少なくとも私の観察している公園ではなさそうです。でも関東でも他の場所とか年によっては可能性はあります。そもそも分布の中心部(インドシナ半島や中国南部)あたりでは年中、条件さえ整えば(新芽の発芽等)発生を繰り返しているようですので年何化という概念自体が適用されないのかもしれません。2つのピークの問題ですが越冬世代が続々と羽化し続けている最中に強い風雨があったりすると一旦、個体数が下がる。でも後続部隊が羽化し続けているせいで再度、個体数が増え始めるのでは?と考えています。鳥との関係ですが両翅にビークマークを持った個体を見かけますので、静止中にも襲われていることは確実なのです。でも現場を見たことはありません。
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clossiana at 2012-01-17 20:44
ダンダラさん、コメントありがとう御座居ます。
鳥による捕食圧がさほど大きくないのでは?と考えられる理由は↑の本文中の集団を襲っている光景が見たことがないことの他にビークマークを持った個体が単独個体では見られますが集団構成個体には見られないことです。これらのことからダンダラさんが仰られていますように擬態の効果が有効なのだろうと思われます。但、もう一つ、集団が枝先の葉上に形成されることも重要な点ではないかと思います。そういう場所の集団を襲うには鳥はホバリングが出来なければなりません。鳥には詳しくないのですがホバリングしながら餌を採ることが出来ないのではないか?それも理由の一つではないか?と考えています。遅レスですみませんでした。
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