自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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(集団の形成場所についての考察)
秋期に羽化した1頭のムラツ。。そのムラツがひらひらと飛んで、或る樹の葉上にとまったとします。 ムラツですからきっと光沢のある緑色をした葉を選択したことでしょう。 これって普通によく見かける何でもない光景ですよね。 でも今の私はこの何でもない光景に頭を悩ませているのです。 「何故あのムラツはあの樹の、あの葉を選択したのだろう?」 これがわからないからなのです。 このことを、もう少し詳しく説明致しますと。。 私の観察を続けている公園ではムラツの越冬集団は毎年、同じ樹か、もしくはその樹に隣接する樹に形成されます。 でも集団は最初から集団なのではありません。 最初は必ず1頭からスタートする筈です。 2頭目は最初の1頭を目標にして飛来します。 3頭目以降も同じことの繰り返しで、その結果が集団です。 このことは実際の観察結果からも裏付けられます。 即ち、本年の10月18日に毎年、集団が形成されるカクレミノに1頭が佇んでいるのが確認出来たのです。 この1頭はこの日に観察出来た唯一の個体で羽化直後と思われる綺麗な個体でした。 この日から13日後の11月1日には3頭からなる小集団となっていました。 更に11月24日にこの集団はは14頭となっていました。 この集団の形成過程はこんな具合でした。 それで最初の1頭が鍵を握っていたのだと考えざるを得ないのです。 即ち、最初の1頭が他個体を誘導したと考えられるのです。 でも、そう考えると↑のような問題に突き当たるのです。 つまり「何故、最初の1頭のムラツはあの樹の、あの場所を選択したのだろう?」と。。 この樹の集団は他の樹の集団よりも、毎年早くに消え失せます。 今年はどうなのかな? 今迄、集団の形成場所の条件につきましては様々な推測がなされてきました。 曰く、日当たりが良く、風当たりが弱く、上部に雨よけのひさしのような枝や葉が突き出ていて、目の前に一定程度の広さの空間がある等々です。 実際今シーズンも大半の集団は上記のような場所に形成されています。 でも、このような考え方には弱点があるように思えるのです。それは。。 (A)こういう条件を揃えていない場所でも集団が見られる場合が稀ではないこと。 (事実今シーズンも日当たりの悪い北向きのマテバシイに一昨年と同じ様に集団が形成されています) (B)こういう条件をそろえている場所が同じ公園内に他にもあるにも拘らず、集団が形成される場所は毎年決まっていることです。 従い、私はこれらの集団が形成される場所には必ず何か未だわかっていない決定的な条件がある筈だと考えていました。 そして、その上で私は仮説として「集団は同種他個体に見つかり易い場所に形成される」という、怪しげな考えに至ったのでした。 ところがです。。事態は一変してしまったのでした。 「みなみかぜ通信」のmmerianさんの観察場所(宮崎)では集団が形成される場所は年ごとに違っている様なのです。 氏の言葉に依れば「こちらでは、同じ場所とはかぎりません。同じだと見つけやすくて助かるのですが。。。」とのことなのです。 これを読んだ私は「えっ、そうだとすると??」と大げさに言えば目の前が真っ暗になってしまったのでした。 と言いますのは「集団は毎年同じ樹かもしくはその樹に隣接した樹に形成される」という現象は私にとっては数少ないデータの裏付けのあるものだったからです。 「そうだとすれば、この現象は私の観察地の公園だけに見られる特殊なことなのだろうか?」 「同じ蝶なのに何故こんな違いが生ずるのだろうか?」 と言う訳で謎解きの最中にまた新しい謎が生まれてしまったのでした。 ともあれ集団形成の場所を巡る謎解きつきましては一旦、白紙に戻します。振り出しに戻ってしまったからです。 先ず「集団は毎年同じ場所に形成される」という現象が何処でも一般的なことなのかどうかの検証から始めなければなりません。 そこでこの点につきまして皆さんの観察地での状況を教えて頂きたいのです。 宜しくお願い致します。
by clossiana
| 2011-12-01 20:35
| シジミチョウ科
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Comments(4)
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himeoo27 at 2011-12-03 08:39
ムラサキツバメの越冬集団を自力で見つけたことがありません。
私の貧弱な経験では、 ①発生地と越冬地が近接しているとは限らない。 埼玉県の成虫観察例&神奈川県の越冬集団より ②南側が開けた樹上に越冬集団が形成されることが多い。 神奈川県の越冬集団より ③越冬中、暖かい日差しがあると集団はバラけるが、 陽が落ちると再形成される。 ④個体数少ない発生場所では同じ場所に越冬集団が形成されるとは限らない。埼玉県では といった程度です。 何とか自力で埼玉県内の越冬集団見つけてみたいです。
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これって難しいですよね。
人間でも、何となく人のいる場所に集まる習性がありますが、最初の人はどうしてそこにいたのか。 良い雰囲気だったから、約束の場所だったから、理由はいろいろでしょうが、集団形成をする習性のある生き物はそんな感じかなと思ってます。 集まったけれど、もっと良い環境があれば順次そちらに移動していくとか。 ムラサキツバメだけ見ていてもなかなかわかりそうもない感じがします。
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clossiana at 2011-12-06 20:49
himeooさん、コメントありがとう御座居ます。
他県での観察例を教えて頂きまして、大変ありがとう御座居ます。いずれもこちらの観察地とよく似ています。但、こちらの場合は観察地=発生地ですので一番目については、よく知りませんでした。相蝶会のTさんが1km以上も離れた発生地から飛来してきた例を蝶にマーキングをして明らかにされた例があります。この蝶は9月に梢をかなりのスピードで飛び回っていますから飛翔力は強そうです。四番目ですが確かに個体数が少ない場合、特に単独個体の場合などはこちらでも同じ場所とは限りません。全く同意見です。
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clossiana at 2011-12-06 20:51
ダンダラさん、コメントありがとう御座居ます。
集団が毎年かなり厳密に同じ場所に形成されるのだとすれば、形成される場所の条件とは一体何だろう?との疑問にぶつかります。でももしそれが一般的なことではないのだとすれば案外簡単なこと、仰られてますように理由は色々。。つまりそれほど厳密なものではないのではないか?との考えも成り立ちます。その場合は何故あの公園では毎年同じ場所なのか?という個別の問題に集約されてしまいます。公園で周りを住宅地等で囲まれていますので言わば箱庭的様相だからなんでしょうかね?或いは彼らにとっては狭いエリア内ということで集団形成に向いた場所が限定されているからなんでしょうかね? まぁのんびりと謎解きを楽しんでみます。
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