自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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未だ子供の頃のことです。秋ともなれば仲間と近くの山へ行ってコクワとか山ブドウを採りにいくのが楽しみでした。
当時はどの子供もポケットには1円も持っていないのが普通でしたからコクワや山ブドウ採りは一大イヴェントだったのです。勿論、山には何種かの食べられるキノコ類も生えていたのですが、それらには子供たちは見向きもしませんでした。 採ったら、すぐに口に放り込むことが出来るものにしか興味はなかったのです。その中でコクワは一番の人気でした。 私は夏休みの頃から蝶採集の目的で何度も山へ入っていましたから未だコクワの実が青くて小さな時から、なっている場所を幾つも知っていました。 毎年、キバネセセリの吸水集団が見られる、じめじめした場所ではそこに生えていた何かの樹にコクワのつるが巻きついていて見上げるとはるか上方にコクワの小さな実がたわわになっていました。あんなに高いところまで登れるはずかない、でも秋になったら何とかしてあれを採りたいものだと、さながらイソップの寓話 “すっぱい葡萄” のキツネのようにただ見上げていました。 あんなに高いところだから誰にも採れないだろうと思っていたのですが秋になると、いつの間にか誰かが採ってしまい無くなってしまいました。それで随分と口惜しい思いをしたものです。 ところが採った人とおぼしき何処かの叔父さんと吊り橋の上ですれ違ったのです。その叔父さんが背負っていた籠の中は山ブドウやコクワでいっぱいでした。すぐに子供たちは口々に「おじさん、少し頂戴」と言いました。すると叔父さんは「山ブドウなら幾らでもあげるけどコクワはダメだ」と言われてしまいがっかりしたものでした。 十何年か前に久々に郷里の山をへ行ってみたら昔と同じようにコクワがなっていました。 低いところになっていても、もう誰も採る人がいないのか手付かずのままでした。一粒を口に入れると懐かしい甘酸っぱい味が口いっぱいに広がりました。 福島にある “道の駅 たまかわ内の玉川村生産物直売所(こぶしの里センター)” では季節ともなると袋詰めにしたコクワの実が売られています。 それを見つけると、いつも大慌てで買い求めるのが習い性となっていて、どうもこれは不治の病のようです。 青いイチジクと出会ったのは出張先の山形県内の道の駅でした。もう二十年くらい前のことです。「未だ青っぽいな。。」と思ったものの売っているからには甘いに違いなかろうと一袋を買い求めようとしたら店のおばさんから「そんなのは辞めたほうがいいよ」と言われてしまい、結局、買いませんでした。 この青いイチジクに再会したのは房総の道の駅です。「甘みが少なくてもいいや。。」と買い求めて食べてみると案の定、普通に売っているイチジクとは大違いで甘みがほんのわずかに感じられる程度でした。 ならばサラダにでもしてドレッシングをかけたら何とかなるかもしれないと思い立ち、実際にそうしてみたら何とこれが絶品だったのでした。 イチジクの外側は青っぽいのですが切ってみると中は、ほんのりと赤みがあって、更に生ハムなどをちぎって散らせて盛り付けると見映えも、すごく綺麗で、とてもハイカラな感じになります。なので絶対にお勧めです。 ネットで調べてみると、この青いイチジクは東北では昔から売っていて主に甘露煮にするのだそうです。 そう言えば私の子供の頃にはトマトにも砂糖をかけて食べていたものです。夏休みともなると朝方、ラジオ体操が終わった後に、庭からトマトを採ってきて井戸水で冷やしておくのが私の仕事でした。未だ半分くらいは青いトマトを収穫するのですが、これに砂糖をかけて食べたものでした。 今は普通のスーパーなどでは完熟した甘いタイプのトマトしか売っていませんが、私は青いイチジク同様に青いトマトも見かけたら必ず買い求めます。
by clossiana
| 2016-11-04 20:42
| その他
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Comments(4)
悪ガキ(今も?)の日常が面白おかしく書かれていて、ニヤリと
しながら拝読しました。 コクワをもらえなかった後遺症が重篤で、食い物の恨みはげに恐 ろしいものだと感じ入りました。^O^ 昔は輸送のスピードも保存方法も整っていなかったため、青い状 態で収獲して自然追熟、売られる頃赤くなるように調節していま した。 今は甘い=うまいの時代ですから、完熟した段階で収獲するのが 常識、ものによっては酸味が足らない気がします。
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clossiana at 2016-11-07 16:32
uke-enさん、コメントありがとうございます。
子供の頃に味わったものへの執着は、どうも一生続くような気がします。誰だったか或る学者が“味覚とは記憶である”と言っていましたが全くその通りで、それで誰しもおふくろの味が忘れられないのでしょう。不思議なのはコクワの味はキウイの味とさほど変わらないのですが私はキウイには執着心がまるで無いことです。郷里の北海道では冬場には青い菜っ葉の類が無くて、それでも雪にうずめて おいた野菜を掘り起こして食べていました。それを考えれば完熟したものはいやだなどと贅沢を言うとバチが当たってしまいますね。
コクワも青イチジクも食べた事がありません。
記事を読んでいたら俄に食べてみたくなりました。 おじさんがヤマブドウならいいけどコクワは駄目だなんて言うくらいだから、きっと美味しい物なのでしょうね。 青イチジクのサラダも美味しそうですね。生ハムとの相性も良さそうな気がします。
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clossiana at 2016-11-08 21:05
naoggioさん、コメントありがとうございます。
子供の頃は熟している実だけを採って食べましたが、実が固くても米びつに入れて実が柔らかくなってから食べる方法もあったのです。でも、それは仲間内では禁じ手でしたし兄弟の誰かに食べられてしまう恐れがありました。道の駅などで売っているコクワは未だ固い状態ですが2~3日で柔らかくなります。味はキウイそのものです。青イチジクはサラダ材料の一部として固い柿などと一緒にしてマヨネーズで和えても美味しいです。是非、機会がありましたら試してみて下さい。
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