自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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昨年に引き続きの観察テーマですので最初に昨年の観察の概要を記しておきます。
ウラナミアカは食樹の葉裏で蛹化することが知られています。ところが観察地の公園では毎年5月初旬~中旬ともなると公園の遊歩道沿いに設けられた柵(コンクリート製。表面が黒く塗装されていて一見、木製のように見える)にまとわりついている幼虫が目につくようになります。 当初は何かの偶然だろうと考えていたのですが昨年は8頭 x 幼虫、2頭 x 前蛹、蛹 x 1頭が見られました。これは偶然にしては多すぎる頭数です。(拙ブログ2015年5月16日付け) それで8頭の幼虫の内、6頭を捕獲して持ち帰りプラスチック容器に1頭ずつ分けて入れて以降の様子を観察しました。 それは次のことを調べるためです。 (A)もし捕獲後に摂食することもなく蛹になり、且つ無事に羽化したら幼虫は蛹化場所を求めてウロウロしていたと考えられます。 (B)もし捕獲後に摂食をし続けたら幼虫は何かの間違いで樹から落ちてしまい餌を求めてウロウロしていたと考えられます。 (C)もし幼虫に何かの異常が認められれば寄生もしくは病気(ウィルス?)が原因で樹を降りてきた(=異常な行動をしていた)と考えられます。 (D)この6頭の飼育の結果は以下の通りでした。(拙ブログ2015年6月12日付け) d-1:4頭は摂食することなく相次いで蛹化しました → 3頭は羽化しましたのでリリース。1頭は病死?(蛹が乾いたようになった) d-2:1頭は前蛹にまではなったが寄生蝿が3頭脱出し蛹となった → 羽化後の寄生蝿を撮り忘れたのが悔やまれます。 d-3:1頭は終齢幼虫の段階でウジが脱出した → このウジは蛹化せず死亡。 (E)捕獲せずに残してきた前蛹 x 2頭、蛹 x 1頭は後の訪問時には跡形も無くなっていました。蛹殻も残ってはいませんでした。柵の上の前蛹や蛹は緑色をしていますので大変に目立ちます。柵のは多数のクモ類やアリ類、カメムシ類、更にはカエルなどが徘徊していますので恐らく捕食されたのではないかと考えています。 以上が昨年の出来事でした。 (F)さて今年です。今年も例年通りに柵をウロウロしている幼虫や前蛹が見られました。 その内訳は以下の通りです。 f-1:終齢幼虫 x 5頭 → 全て捕獲し持ち帰りました。 f-2:前蛹 x 2頭 → 前蛹は動かすと死ぬかもしれないと考え、昨年同様にそのままにしておきました。 この5頭の顛末につきましては後日、お知らせします。
by clossiana
| 2016-05-20 21:22
| 蝶の不思議
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Comments(8)
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satokimachan at 2016-05-21 00:13
私もこの様々な状態の幼虫を見たことがあります。毎回近くにクヌギなどの雄花の穂が落ちてますので、これを摂食中に風か何かで、雄花の穂と一緒に落下したのではないかと思っております。
この様な幼虫には、寄生の痕跡あり、無しともに目撃しております。
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banyan10 at 2016-05-21 18:18
そろそろ羽化する時期ですね。
おそらく昨年と同じような結果でしょうか。 僕はセセリの仲間などは巣の中で蛹になると思って観察していて移動されたことが何度かあります。どの蝶も、そのまま蛹化する個体は少なく、移動する方が多いような気がします。
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himeoo27 at 2016-05-21 19:34
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clossiana at 2016-05-23 15:01
satokimachanさん、コメントありがとうございます。
そうですか。。クヌギの雄花と共に落下してしまう個体がいるのですか。。う~む、なるほど。。それは何だかウラキンのパラシュート降下を想起させますね。ウラキンの場合も「間違って落ちる」説がありますから案外その辺りが正解なのかもしれません。寄生につきましては未だサンプル数が少ないので断定的なことは言えませんが強いて言うなら昨年も今年も約半分は寄生されていました。逆に言えば生存率も約半分ということになり、それはsatokimachanさんの観察と符号が合いますね。この時期のウラナミアカの幼虫の行動についてはもう少しサンプル数を増やしていきたいと考えています。
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clossiana at 2016-05-23 15:03
banyanさん、コメントありがとうございます。
実は未だアップはしていませんが正常な個体につきましては、すでに羽化しましたので先週、リリースしました。今は寄生バエの羽化を待っているところでして羽化したら撮影した上でアップの予定です。まぁ、結果としますとbanyanさんの推測通りに昨年と似たようなものでした。蛹化場所についてですが仰られていますように蛹化するために食草を降りるとかなり移動しますね。その点でbanyanさんやfanseabさんがミヤマチャバネの蛹を見つけられたのはすごいと思いました。私はチャマの蛹に挑戦しましたが惨敗でした。
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clossiana at 2016-05-23 15:04
homeooさん、コメントありがとうございます。
↑の観察地では、せっかく終齢幼虫にまで辿り着けたとしても、その後の生存率は恐らく半分以下だと思われます。 と言いますのは捕獲した飼育個体でも半分くらいしか羽化しませんでしたので。。残りの個体からは寄生バエの一種が脱出して今は繭の状態です。 今年は各所でゼフィルスの発生は早いことが伝えられています。ウラナミアカも↑の飼育個体は先週には羽化しましたのでリリースしました。埼玉では自然状態のものでも、もう羽化しているのですね。どうも10日くらい早いって感じですね。
不思議ですねえ。
蛹化場所を探して徘徊するのはわかりますがどうしてこの杭が好きなのでしょう? 自然状態でこんなに目立つ場所で蛹化する事はあるのですか? もしそういう例が稀なものならば、この杭に、幼虫に勘違いを起こさせる何らかの原因があるのではないでしょうか?
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clossiana at 2016-05-26 16:50
naoggioさん、コメントありがとうございます。
幼虫は柵が好きなのではなく蛹化場所を探してウロウロしていたら、たまたま柵に到達してしまったのではないか?と考えています。言い換えますと柵以外の場所でも蛹化しているけど、それは目に付かないだけなのではないか?と。。 と言いますのは柵上で蛹化すると目立っているからなのか100%捕食されてしまう運命にあるからです。 ウラナミアカは普通は食樹の葉裏で蛹化すると言われています。しかし一部は蛹化場所を求めて樹を降りるのは間違いないとしか思えません。そういう個体は恐らくはその辺に落ちている小枝や草などで蛹化する個体もいるのではないか?と考えています。そして徘徊中にたまたま柵に到達した個体は死ぬ運命となる。 でも今の段階でははっきりしたことはわかりません。もう少しデータを集めるつもりでいます。
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