自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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ポカポカ陽気の日に、とある土手を歩いていると。。
「あっ、フッチーだ、間違いない」と同行のP女史の声。 その日のお目当てのフッチーが何処からともなくお出ましになられたのでした。 そのフッチーは近くへ来ると急に飛ぶスピードを落として旋回飛翔をし始め、やがてその旋回の輪が小さくなってきました。 すると「あっ、♀がいる、私の方がフッチーの♂より先に♀を見つけた」と鼻高々声の女史。 すぐに交尾カップルが成立したらしく女史は盛んにシャッターを押しまくっていました。 そこへ今度は別の♂が飛んで来て近くまで来ると先ほどの♂と同様にスピードを落としました。 私は「この♂は同じ♀のフェロモンに惹かれて来たのだろうな」と思っていました。 ところがこの♂は予想に反して私の足元に着地して下草に潜り込んだのです。 「えっ?」と思って見てみると、そこには別の♀の姿がありました。 でも何か様子が変です。 そこで目をよ~く凝らしてよく見てみると、何とその♀はすでに交尾中だったのです。 そこへ新参♂が割り込んできてバトルを繰り広げているのだとわかりました。 バトルは元♂が♀を死守して終わりました。新参♂はしばらくは近くで翅を震わせていました。 人間には感知出来ない、でも辺りに漂っているであろうフェロモンをものの見事にキャッチして、たちどころに♀の在り処を探し当てる様子を目の当たりにした私は心の中で「お見事です」と拍手を送りました。 但、この日の観察では腑に落ちないことも増えてしまいました。 (A)↑の新参♂は♀の放つフェロモンに引き寄せられたと考えられますが、でも♀は交尾中だったのです。♀は交尾中でもフェロモンを放し続けているのだろうか? (B)この日は♀にふられた♂も見ました。♀が下草の中を逃げ回ったのです。♀の腹端部からは産卵管が伸びていましたから既交尾♀だったようです。でもそうなら何故フェロモンを放っていたのだろう? 観察事項 ◎♂の飛び方は素早い。堤防をなめるように上り下り出来る。♀の匂いを感知すると途端にスピードを落として、すぐに旋回飛翔を始め、やがてその輪が小さくなり、そして着地する。 ◎交尾はすぐに成立する場合と、そうでない場合があった。後者の場合であるが♀が下草の中を歩き回っているので翅のある♂は追いつけない感じであった。 ◎交尾中に♀が♂を引きずって歩き回る場面が観察出来た。これはカメラの接近を♀が嫌ったからかもしれない。 ◎交尾中のカップルにも♂がやってきた。このことから或いは♀は交尾中もフェロモンを発し続けているのかもしれない。 ◎P女史はダンディー色の♂よりも翅のない♀の方を可愛く思っているふしがある。 ◎P女史は私よりも先にフッチーを見つけたことよりも、フッチーの♂よりも先に♀を見つけたことにご満悦であった。 あっ、そうそう、このフッチーとは“フチグロトゲエダシャク”のことです。
最後になりましたがmtanaさん、色々とご指導やアドヴァイスを頂きまして本当にありがとうございました。↑の事情で♂♀ともに輪郭が綺麗な写真は撮れませんでしたが、却って面白い場面を堪能させて頂きました。
by clossiana
| 2016-03-04 21:36
| 蛾 類
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Comments(4)
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mtana2 at 2016-03-05 06:48
フッチー撮影、おめでとうございます。
貴重な観察ができて何よりでした。 2ペアも見られるとは、さすが最強強運コンビですね。 当日急用が入って行けなくなって非常に残念でした。 翌日は案の定惨敗、♂(飛翔)のみでした。(涙)
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clossiana at 2016-03-05 15:30
mtanaさん、コメントありがとうございます。
又フッチー探しにつきましては色々とお世話になり、ありがとうございました。 現地でお電話をさせて頂きました後で、フッチーのカップルを手に乗せて、もっと撮りやすい場所へ移動させようと思ったのですが、すでにカップルは離れていました(涙) 多分、我々が気付く大分、前から交尾していたのでしょう。でも昨年とは違って、とにか生きたフッチーを見ることが出来ましたので最高でした。
フッチーは見た事がありませんが美しい蛾ですね。
撮影してみたいものです。 蛾のフェロモンは恐るべきものですね。それを嗅ぎ分けて飛来するオスも、人間の感覚では到底理解できません。 匂いというのは一度着いたら簡単にシャットアウトできないのではないのでしょうか? 残り香でもオスにとっては充分魅力的なのではないかと思います。 ところで↓のレス、コメ、レス、とても面白いですね。 皆様の想像力の逞しさに拍手です!
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clossiana at 2016-03-06 04:04
naoggioさん、コメントありがとうございます。
この蛾は本当は美しい蛾なのですが私の撮影では上手く表現出来ていません。最近の虫林さんの絵がすごいですのでお奨めです。この蛾をきっかけにして、もっと蛾のファンが増えたらいいなと思っています。 この蛾は複数回交尾らしくて交尾後もコーリングはするようですが“残り香”説はあり得ますね。ほんの微量であっても♂の立派な触覚でキャッチ出来そうです。フェロモンを感知した途端に急ブレーキをかけるところを目の当たりにすると「すげーっ」と唸らせられます。 レス、コメ、レス。。昆虫少年が成長出来なかったからかな?
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