自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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昨年の6月~12月に継続観察をしてきたミスジの幼虫を久々に見に出かけてきました。
昨年の12月には2頭が越冬体制に入ったのを見届けていたのですが、今回行って見ると1頭に減っていました。 その1頭ですが何とも心もとない葉に身をゆだねていました。 葉柄の部分が小枝からちぎれていて(A),更に柄の部分も途中で折れてしまっています(B)。 いずれも吐糸がなされていますから落ちることはないのでしょうが危うげであることには変わりありません。 A)の部分がちぎれているようなケースは今までに複数例を観察していますが、これは幼虫にとって想定外のことが起きた結果ではなく幼虫自身が噛み切った結果なのです。 でも依然として謎は残ります。 「一体、どんな風にすれば、こういう状態が出現するのだろうか?」という謎です。 言い換えますと“噛み切る行動”と“吐糸行動”の順番はどうなっているのだろうか?というのが謎なのです。 a-1:もし噛み切る行動が先だとすれば、噛み切った瞬間に葉は落ちてしまいます。 a-2:もし吐糸の方が先だとしても、その後に噛み切れば巻きつけた糸も同時に切ってしまいます。 a-3:すると“先ず糸を巻きつける、その後に巻きつけた糸と糸の間を巧妙にすり抜けながら葉柄を噛みきる”ということなのでしょうか? a-4:もしかしたら噛み切る行動と吐糸を交互に行っているのかもしれません。つまり少し噛み傷をつけたら次には吐糸をするみたいなことを繰り返す方法です。 では(B)の部分はどうでしょう?推測でしかありませんが、これは幼虫にとっては想定外の何かが起きたとしか思えません。 と言いますのはそもそも何の為に葉柄を噛みきるかということと絡んでいるのですが「幼虫は自身を隠蔽すべく葉柄の部分に噛み傷をつけたり噛み切ったりして葉を萎れさせたり枯らしたりしている」のです。 でも、そうだとすれば何故すでに葉柄の部分が噛み切られてるのに、それ以外の場所を更に噛み切る必要があるのだろう? これにつきましては。。 ◎何らかの要因で柄の部分が折れかけて宙ぶらりんになった。 ◎それで幼虫は慌てて修復をした。 のではないかと推測していますが果たしてどうなんでしょうね? ところで話は変わりますが、この蝶の日本産には excellens という種名が捧げられています。 これにつきまして通称“横山図鑑”(注)には次のように記載されています。「 」内引用 「種名 philyra は「妖精の娘」の名。亜種名「優秀」の意。これは石川千代松博士の描かれた本種の原図がきわめて優秀であって、本種はタイプ標本に依らず描画によって命名された異例の由緒による。」 う~む、ミスジチョウって和名は何だかありきたりで素っ気ない感じだけど戸籍上の本当の名は博士への敬意から生まれたすごい名前なんだ。。 (注)原色日本蝶類図鑑 横山光夫著 保育社 昭和29年発行
by clossiana
| 2016-03-06 04:41
| 蝶の不思議
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Comments(2)
ミスジチョウの学名って素敵な由来があるんですね。
ミスジチョウは私にとって、なかなか手ごわい相手でして、あまり良い写真がありません。 でもこんな由来の種名があったのなら少し頑張って撮影してみたくなりました。 それから、吐糸については、a-4に一票です。 Bについては、おっしゃるように想定外の事件に一票です。
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clossiana at 2016-03-12 15:50
ダンダラさん、遅れてしまいましたがコメントありがとうございます。ミスジが手ごわいのは私も同感です。何処にでもいる割には何処でも個体数は少ないし、それに敏感でなかなか近寄らせてもらえないからです。でもその点で成虫以外であれば間近に見させてもらえます。吐糸についてですが私もa-4かな?と考えていますが、もう少し機会があれば観察してみたいと思っています。飼育下であれば、つぶさに観察出来るのかもしれませんが、なるべく自然の状態で見てみたいのです。
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