自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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今シーズン、トイレヒオドシを継続観察していましたら思わぬ発見がありました。
それはクジャクチョウが予想外の行動をしていたことです。 どんな行動かと言いますと次の通りです。 8月22日'13のことです。トイレ内の天井に1頭のクジャクが越夏中のヒオドシに寄り添う様にしてとまっているのが見出されました。 クジャクが越夏中のヒオドシに寄り添っているシーンは以前にも見たことがありましたので特に驚きはありませんでしたが、注目すべき点はそれから約2週間後の9月9日’13に再訪した時にも全く同じ場所にヒオドシに寄り添っているクジャクの姿が見られたことなののです。 青印がクジャクです。赤印はヒオドシです。 ヒオドシは羽化後しばらくして山へと向い、そこで夏眠するのだと云われています。 でもクジャクチョウが夏眠するなど聞いたこともありません。 しかし現実に8月22日〜9月9日迄の13日間、じっとしていたと思われるクジャクの個体がいたのです。 これをどのように解釈すれば良いのでしょう? これを検証するに当たっては次の3通りの可能性を考えなければなりません。 (A)この両日に見られた個体は同一の個体である。この個体は8月22日〜9月9日までの13日間、ずっとじっとしていて、その間に摂食行動はしていない。 (B)この両日に見られた個体は同一の個体である。但、上記の期間中に時々はトイレの外に出て摂食行動をしていた。 (C)この両日に見られた個体は別々の個体である。 (A)についてですが幾らトイレ内とは云え、あの期間は暑い日が続いていたのです。 そんな時に13日間も全く摂食をしないでも生き延びることが出来るものだろうか? もし生き延びることが出来るとすれば体内の代謝率を大幅に下げなければならないような気がします。 でもそれって夏眠をしていることに他ならないでしょう。因みに触角はいずれの場合も確認をしていません。 (B)についてですが、このトイレは一旦入ってしまうとヒオドシ以外の蝶にとっては脱出するのが難しい構造になっています。(そのことにつきましては拙ブログ7月19日'13を参照して下さい) そういうトイレに出たり入ったりすることが出来たのだろうか? (C)についてですが、このトイレには今シーズンも数頭のクジャクが入り込んでいました。 従い、入れ替わる可能性が無いとは言い切れません。 本当は件のクジャクが触角を翅の外に出していたかどうかを確認すべきだったのです。 でもヒオドシの観察がテーマでしたから見てないのです。このことが悔やまれます。 さて今一度、原則に立ち戻って考えてみます。それにつきまして「チョウのはなし」(注)を参考にします。その本には次の様に記載されています。「 」内引用 「生活にとって不適な時期を、チョウたちはどうしてすごしているのでしょうか。つぎの三つが考えられます。 ○活動を一時的に中断して、適温の再来を待つ ○休眠という生理的な変化を伴う生活休止作用をとり入れる ○適温の場所を求めて移動する」 件のクジャクは上記の3通りの内のどれを選択していたのでしょう? 「一時的な活動休止」と「休眠」との違いは体内の代謝率を大幅に下げているかどうかだとしても、それは外観からはわかりません。 すると触角を翅の間に入れているかどうかを目安とすれば良いのでしょうか? それとも棒か何かを近づけて逃げるかどうかを確かめれば良いのでしょうか? トイレ内でじっとしている個体がいる一方で同じトイレ内でぱたぱたと活動中の個体も同時に見られるのは何故なのだろう? 勿論、トイレの外でも普通に吸蜜等をしている個体もいるのです。 もし2週間近くもトイレ内でじっとしていたとするなら、そこにどんな必然性があったのだろう? 考えれば考えるほど、深みにはまっていくだけのようです。 ですので、もし来シーズンもこのトイレに通うことが出来たとしても暗中模索をしながらの観察になるのは避けられそうもないようです。トホホ。。 (注)「チョウのはなし」1 久保快哉編 技報堂出版 1987年
by clossiana
| 2013-11-30 11:40
| 蝶の不思議
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Comments(2)
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fushiginomori at 2013-12-01 16:00
clossianaさんの、ブログを拝見すると、観察、研究されていることに感服します。やはり、私は旅人なんでしょうか?観察者、研究者にはなれない気がします。
ヒオドシチョウですが、今年は40年ぶりに出会いました。しかも、3度もです。いずれも湿地の近くでした。一番印象に残っているのは6月の入笠山で、撮影しようと忍び寄っていたところ、ハイキングの親子連れの母親が「気持ち悪い」と持っていたストックで追い払ってしまったことです。その後7月に志賀高原で撮ることができましたが、来年はトイレを探してみます。
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clossiana at 2013-12-03 20:13
fushiginomoriさん、コメントありがとう御座居ます。
どの趣味も同じでしょうが一番大切なことは楽しいかどうかだと思います。楽しくなければ、まるで意味がありません。又アマチュアなのですから蝶へのスタンスは各人が自由であって良いと思います。私の場合は継続観察が好きで、そこから生まれてくる色々な不思議さに魅了されているだけですが、でもfushiginomoriさんと同じ様に蝶を撮る時のドキドキ感も大好きです。ヒオドシが40年ぶりだとすれば、しばらく蝶から離れていたのですね。私も30年間くらい蝶から離れていた期間がありました。ヒオドシは羽化後しばらくすると山へ移動すると云われています。従い、山のトイレで探してみる価値はありますがトイレにカメラを持ち込むのはスリルがありすぎて、余りお勧めは出来ません。
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