自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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この3シーズン程は連続して越夏中のヒオドシチョウを観察する機会に恵まれました。観察場所はとある小高い山の山頂付近に設けられた公衆トイレ内です(拙ブログ11月23日'12付け他)。
そのトイレに今年もヒオドシがいるのが観察出来ました。これで4年連続です。 しかも今年は今までの最多の頭数、4頭もが見られるのです。 これは偶然ではなくて必然なのだと考えるのが自然です。 ではどういう必然なのでしょう?何がヒオドシを惹き付けているのでしょう? そこで普段は使っていない頭を使うハメとなったのです。 最初に思いついたのはトイレの発する臭いが惹き付けているのではないか?との考えです。 これにはヒントがありました。浜栄一著の「チョウの忍者」(注1)と題する文章に越夏中のヒオドシが時々、休眠場所から抜け出て近くの樹で吸汁している様が描かれているのです。 この蝶が越夏中に時々水分やミネラルを補給することが必要なのだとすればトイレは環境として悪くはありません。 もしそうだとすれば、この蝶の移動は次の様に行われていると考えられます。 A:低地又は裾野で発生したヒオドシは気温が低い山頂を目指す。 B:山頂に着いたヒオドシはトイレの臭いに惹き付けられ、トイレ付近に集まる。 C:トイレ内が越夏場所として適当な条件を満たしているので、その内部に定着する。 というものです。 しかし、この考え方には弱点があります。 ○ヒオドシは樹液でよく吸汁する姿が見られ又稀に花で吸蜜(注2)もします。 しかし糞尿に集まるというのは聞いたことがありません。 ○日高敏隆著の「フェロモンの神話と勘違い」(注3)に依れば蛾の♂個体が♀の発するフェロモンに反応出来るのは、♂個体が♀個体にほんの2m位まで接近した時だけであり、それまでは♂は飛び回っているだけなのだと記されています。 そうだとすればヒオドシがトイレの臭いに反応して遠くから集まってきたとは考え難いのです。 ではどうしてトイレに辿り着いたのでしょう? 目下のところ、私は苦し紛れに次の様に考えています。 A:この段階は前述↑の通りです。 B:裾野に比べて山頂はすごく狭い範囲でしかありません。従い、山頂を目指すこと自体がある意味でトイレへの接近を促します。 C:ヒオドシは飛翔力の強い蝶ですから山頂付近をくまなく飛んで越夏場所としてふさわしい場所を探す。その結果、トイレへと到達する。 この考えが当たっているかどうかは私には確かめられません。方法がわからないからです。ですのでのんびりと観察を続けるだけです。 (注1)「チョウの話」Vol 2 久保快哉編 技報堂出版kk に収録されています。 (注2)papilaboさんのブログ7月5日'12付け (注3)「昆虫学ってなに?」日高敏隆著 青土社発行 2013年に収録されています。
by clossiana
| 2013-07-19 22:00
| 蝶の不思議
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Comments(2)
>稀に花で吸蜜
アレ、そうだったのですかぁ。 昨季4/17、18、花壇のニワウメでしつこく吸蜜してました。(初見) 今季は畑に移植したので、見る頻度が少なくなったためか来なか ったのか、見かけていません。 花が比較的少ない時期だからこそ、匂いに誘われたのではないか と思います。 http://ukeminoengei.blog103.fc2.com/blog-entry-631.html で、このトイレに入ったのが偶然とは考えられませんか。この地の 生息数がどのくらいか分かりませんが、例えば100頭の数%が越 夏に適したにここを偶々選んだと考えられるように思えます。 トイレじゃない建物は付近にありませんか?ないやろなぁ。^O^
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clossiana at 2013-07-23 21:08
uke-enさん、コメントありがとう御座居ます。
ヒオドシの吸蜜場面の観察例が少ないのは間違いがありません。少ない観察例の中ではuke-enさんが観察をされましたように越冬明けの個体の吸蜜場面が殆どであり羽化後の個体では本当に稀であると言えると思います。この蝶がトイレに入ったことにつきましてですが、偶然ではないとは勿論未だ言い切れません。でも偶然だとも言い切れないのです。そこを何とか明らかにしたいのですが方法が思いつきません。このトイレに比較的近い所には別のトイレやキャンプ者の為の炊事小屋などがあります。そちらも注意して見ていますがヒオドシは見られません。但、一度だけですが用を足していたら便器の中からヒョウモンの仲間が飛び出てきてびっくりしたことがあります。
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