自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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4月6日は久々に気温が上がるとの予報でしたから、期待に胸を膨らませながら房総へと向かいました。
一体何を期待していたかといえば恐れ多くもルーの交尾や産卵シーンです。 いずれも自然状態では殆ど観察例がないからなのですが、まぁ妄想の成せる技であるといって差し支えないでしょう。 ただ、昨年の同じ日には数頭のルーの吸蜜シーンを目撃していましたから、交尾や産卵は妄想だとしても吸蜜シーンであれば間違いなく撮れるはずだとの確信はありました。 案の定、現地に着いてすぐに日光浴しているコツバメやルーの姿が見られました。 これは昨年同様です。 そこへ新たに別のルーが登場して来ましたのでそれを目ざとく見つけたコツバメが猛烈な勢いでスクランブルをかけました。 追われたルーはすぐに地上に舞い降りましたからコツバメは意気揚々と引き上げて来ました。 これも昨年と同様です。 でも何かが昨年と違うと感じていました。 それはルーの個体数です。 吸蜜に訪れる個体等は着いてすぐに見つけた二頭以外にはいませんでしたし、去年はたくさんいたトラフもまったくいなかったのです。 それで手持ち無沙汰な私とP女史は早めに弁当でも食べようと準備を始めた時のことです。 何気なくアラカシの樹上を見上げた私はそこに一頭のルーが飛んでいるのに気が付いたのです。 そしてそれを見た瞬間にドキッとしてしまいました。「あれ?変な飛び方をしているな」と感じたからです。 その飛び方は何かに執着しているような飛び方だったのです。 見れば丁度アラカシがたくさんの新葉を付けています。 「こ、これは、産卵場所を探してるんだ、間違いない、きっとそうだ・・・」と慌てふためいて双眼鏡を取り出しました。 というのもその光景は樹上数M位の高さで繰り広げられていたからです。 新葉にとまった蝶は新葉の状態を吟味するようにちょこちょこと這い回り時々じっとしてはまた這い回るそして時には翅を広げて日光浴をする、という行動を繰り返していました。 ただあまりに高い位置でしたし、また時々新葉の付け根辺りに潜り込むようにしていましたから細かい行動までは見えませんでした。 「だめだ見えない、きっと時々腹部を曲げて産卵しているのだろうな。嗚呼、もう少し枝が低ければ・・・」 とため息をしながら双眼鏡から目を外したのです。すると広がった視界に数頭のルーが目に飛び込んできました。 同じ樹の同じ高さ辺りの新葉にまとわりついていたのです。 ある種の蝶では産卵が特定の樹に集中することを知っていましたから「そうか、ルーもそうだったんだ。それがこの樹なんだ」と有頂天になったのですが、でも次の瞬間には 「えっ?」と思わされたのです。それは集まっている個体同士が追尾をしているからです。 それが何組も見られたのです。「追尾???ってことはここにいるのは雌だけじゃないんだ」 「でも雌が集まる樹に雄が集まってもおかしくないか・・・」 「まあいいや、もし産卵したのなら次の機会にはきっと幼虫の巣が見える筈だから、それで確認出来るじゃないか」 と意気揚々と引き上げたのでした。 ところが・・・帰って撮った写真を拡大してみると、腹部を曲げた個体など全くいなくて、よ〜く見ると口吻を伸ばしていたのです。 何とルーが集まっていたのは産卵の為ではなく、樹上の新葉で吸水するのが目的だったのです。 よくよく考えてみれば新葉に産卵するわけがありません。卵が孵化する頃には新葉はかなり大きくなって硬くなり始めているからです。 こんな簡単なことなのに、何で現地では思いつかなかったのだろう? (しかもちゃっかり吸蜜まで撮っていたなんて!!) この日はルー娘たちの思わせぶりな行動にすっかり騙されてしまいましたが、でもいいや、一時の間、夢を見させてもらえたのだから・・・
by clossiana
| 2010-04-08 21:31
| シジミチョウ科
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Comments(9)
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maeda
at 2010-04-10 11:33
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コツバメとルーの共演、これが撮りたかったですね。遊びで何度も東京へ行くと、糾弾されそうなのでまたいつかチャンスを作りたいです。
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banyan10 at 2010-04-10 21:22
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thecla
at 2010-04-12 22:57
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ここのルーたちはアラカシを食べているに違いないと思っていたので、いよいよ証拠が見つかったか・・・と期待しましたが、吸汁でしたか。
次は幼虫の発見に期待したいです。(^^;)
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clossiana at 2010-04-15 07:35
maedaさん、コメントありがとう御座居ます。コツバメは上空にしか目がいっていないようです。ルーはそのことを知ってでもいるかのようにちゃっかりと低空飛行でアセビに近付きます。でもコツバメは認識出来ないようです。それで昨年などは同じ樹で仲良く吸蜜するシーンが見られました。娘さんの様子を時々見にいくのは遊びではなくて公務だと思います。そのついでの蝶であれば糾弾されないのでは?是非チャンスを作って下さい。
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clossiana at 2010-04-15 07:42
banyanさん、コメントありがとう御座居ます。今まで同じ場所でムラシが産卵しているのは何度も見ています。でもその時期にはルーの影が見られませんでした。ですからルーの好む産卵樹はもっと日当りの悪い場所かな?と推測しています。でも今回、新葉には数個体が群がっていましたから産卵していた可能性は否定出来ません。後日、様子をみてきます。
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clossiana at 2010-04-15 08:10
theclaさん、コメントありがとう御座居ます。越冬後に寒い日が続いたりしていましたし、又追尾行動も盛んに行われていましたから、この時点ですでに交尾、産卵が終わっているとは考えにくいのです。一方ですでにアラカシは新葉が伸び始めています。現時点で考えられるのは日当りの悪い場所では芽吹きが遅いのではないか?それを求めてルーは飛び散ってしまい姿が見られなくなるのではないか?というものです。
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clossiana at 2010-04-15 08:21
furuさん、コメントありがとう御座居ます。辺りにイチイガシはありませんのでアラカシ食いは間違いないと思います。但、文献によれば房総でのルーの食樹としてはイチイガシ→アラカシ→ウラジロガシの順で利用しているとのことです。イチイガシという樹は芽吹きが非常に遅いという特徴を持っているとのことですので、ルーのスケジュールに合っているようです。それやこれやで、とにかく証拠を摑まえたいのです。
名言チェッカーで今日から自分に相応しい言葉を見つけませんか!!これでどんな人にも一目置かれる存在に為れますよ
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