自己紹介
1950年生。北海道育ち。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。 こまったものだ。 現在は北海道在住。 ___________ エキサイト以外のリンク 日本道路交通情報センター あやはべる/撮影日誌 蝶の観察記録 My Favorite Butterflies of JAPAN my蝶あるばむ Hirokou's Field Notes naoggio写真日記 受身の園芸 自然散策雑記帳 四季おりおり Googleマップ 最新の記事
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昨シーズン、ルーミスの越冬集団が見つかりました。
しかし依然として本当にこの蝶が集合性を持っているのかどうかの確信が持てないままでいます。 それでこのことを少し整理して考えてみようと思いました。 A.集合性についての確信が持てない論拠としては。。 a-1.昨シーズン迄に見られた越冬例の合計19例中、集団を形成していた例は3例に過ぎない。 a-2.昨シーズンに越冬集団が形成されたのは何か偶然のようなものではないのか?例えば葉上の仲間を枯れた部分と誤認したとか。。 a-3.越冬に適した場所がすでに他個体によって占有されていたので、やむを得ず集団になったのでは? a-4.越冬場所としては捕食者から身を守る為に自分自身を隠蔽出来る場所を選択しているのだとすれば、それが枯葉であろうが仲間であろうがどちらでも良いのではないだろうか?その選択は偶然なのではないだろうか? a-5.お互いに近くにいるのに集団とはならないで別々の場所に陣取っているケースが複数例見られたのはどうしてだろう?もし集合性があるなら何故、別々にいたのだろうか?(注1) a-6.そもそも今日迄の長い間、この蝶の越冬集団を誰も見ていなかったのはこの蝶には基本的には集合性がないからではないだろうか? B.集合性が認められるとする論拠としては。。 b-1.現実に集団が見られたのは否定し難い事実である。 b-2.今迄集団が見られなかったのは、どの地域でもこの蝶の個体数が少ないのが理由であり、それで観察機会に恵まれなかっただけではないだろうか?もっと個体数が多ければ普通に見られたのではないだろうか? b-3.気温の高い日など一旦、群れを飛び出た個体がまた元の集団に戻ってくる様子が複数回見られた。これは集合性の証ではないだろうか? b-4.単独越冬個体の方が集団より早い時期に見られなくなるという事実があります。このことは集団でいることにより何らかの生存上のメリットを得ているのでは?との可能性を示唆しているように思えるのです。(注2) b-5.越冬19例中、わずか3例と云っても個体数に着目すれば観察された全個体数28頭中、集団を構成していた頭数合計は12頭であり、これは43%に相当するのだから集合性は否定出来ないのではないだろうか? b-6.同じムラサキシジミの仲間であるムラツやムラシが集合性を持っているのだからルーミスも持っていると考えるのが自然なのではないだろうか? さて、上記の内容は昨シーズン迄の観察結果から導かれるものです。 そこへ今シーズンの観察結果(計4回)を追加してみますと。。 今シーズン、確認出来た越冬例は7例です。その内、集団を形成しているものは3例。 観察個体数合計は10頭であり、この内集団を構成している頭数は7頭です。 従い、これに昨シーズン迄のデータを加算してみますと観察例の合計は全部で26例となり、その内、集団数は6例となります。 又個体数に関しては観察が出来た全個体数の合計が38頭となり、この内、集団を構成している個体数の合計は19頭となりますから50%に相当するということが判明しました。 問題はこれらの数字から何を読み取るかですが未だ結論を出すには早計であると考えています。 越冬の観察例が100例を越えるか、もしくは観察個体数が全部で100頭を越えた時点では何かがわかっていそうな気がしています。 しかし、その数を達成出来るのは少なくとも数年後の事です。 それまであの観察地が良好な状態を維持出来るのかどうかが目下の一番の心配事です。 と言うのも今シーズンはシーズン当初に恐れていた厄介な出来事があったからです。 その為、観察自体は継続して行ってはいるものの、その都度、更新したり写真をアップすることは控えざるを得ないのです。こまったものです。。 注1)個体間の距離が一番近いケースでは互いに20cm程の距離しかありませんでした。 注2)-1:集団になることにより生存率を高める例としては魚のゴンズイなどが挙げられます。この魚は小さいのですが集団になることにより全体として姿を大きく見せて敵から身を守っていると云われています。 注2)-2:昨シーズンの場合ですが単独個体が見られなくなった時期には最大の越冬集団も見られなくなりました。この観点からは集団でいることのメリットは見出せません。しかし、その後小さな集団が2例見つかったのです。この時点でも単独個体は見られませんでした。 ぼくらはみんな 生きている 生きているから 歌うんだ ぼくらはみんな 生きている 生きているから かなしいんだ 手のひらを太陽に すかしてみれば まっかに流れる ぼくの血潮(ちしお) ミミズだって オケラだって アメンボだって みんな みんな生きているんだ 友だちなんだ ぼくらはみんな 生きている 生きているから 笑うんだ ぼくらはみんな 生きている 生きているから うれしいんだ 手のひらを太陽に すかしてみれば まっかに流れる ぼくの血潮 トンボだって カエルだって ミツバチだって みんな みんな生きているんだ 友だちなんだ ぼくらはみんな 生きている 生きているから おどるんだ ぼくらはみんな 生きている 生きているから 愛するんだ 手のひらを太陽に すかしてみれば まっかに流れる ぼくの血潮 スズメだって イナゴだって カゲロウだって みんな みんな生きているんだ 友だちなんだ 「手のひらを太陽に」 作詞:やなせたかし/作曲:いずみたく
by clossiana
| 2010-01-15 19:11
| シジミチョウ科
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Comments(6)
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前田和信
at 2010-01-17 16:55
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今年はルーの集団はどうでしょうか?
昨年だけのことでしょうか? 出来ればこの冬に撮影を考えています。
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clossiana at 2010-01-18 07:52
maedaさん、コメントありがとう御座居ます。↑にも少し触れましたが今シーズンの状況は諸般の事情に依りブログ上ではお伝え出来ませんので別途ご連絡させて頂きます。
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thecla
at 2010-01-19 19:57
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まずは、観察例を蓄積することなんでしょうね、やはり。観察範囲を広げたいと思いつつ、寒さにめげて何となく引きこもっています。
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clossiana at 2010-01-20 07:51
theclaさん、コメントありがとう御座居ます。観察例が増えていけば、おのずと結論が導かれてくると考えています。自分で考えなくても答えの方からやってくるのでは?と期待しています。上記の観察例にはtheclaさんの分も沢山含まれています。今後共宜しくお願い致します。
恐れていた厄介な出来事、本当に困った問題ですね。
継続して観察ができることを願って止みません。
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clossiana at 2010-01-22 07:42
mtanaさん、コメントありがとう御座居ます。冬の一頭は夏の何倍もの重みがありますから、この時期には自粛してほしいです。こうなると夏には厄介者の守護神のヒルがこの時期にはいないのが恨めしくさえ思えてしまいます。この蝶の生態の解明にはもっと時間が必要ですので何とかならないものかと思っています。
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